※ 資格の詳細は、「こども家庭ソーシャルワーカー認定資格特設サイト」から確認できます。8月に開催された会議・研修会はございません。こども家庭福祉分野で働くソーシャルワーカーの専門性向上を目的とした認定資格「こども家庭ソーシャルワーカー」が創設されました。初めての試験が今年3月に実施され、703名が合格、合格率は90・0%でした。このうち、相談援助の実務経験を有する保育士が対象となる4号ルートからの合格者は23名、合格率は74・2%でした。虐待による死亡事例が後を絶たず、令和2年度には児童相談所の児童虐待相談対応件数が20万件を超えるなど、子ども、保護者、家庭を取り巻く厳しい環境があります。こども家庭庁によると、子育て中の母親のうち、「約6割が近所に子どもを預かってくれる人はいない」という孤立した状況に置かれているといいます。こうした子育てに困難を抱える世帯がこれまで以上に顕在化している状況などを踏まえ、改正児童福祉法が令和4年6月に成立しました。この中で「児童虐待を受けた児童の保護等の専門的な対応を要する事項について十分な知識・技術を有する者」として、新資格「こども家庭ソーシャルワーカー」を創設することが定められています。こども家庭ソーシャルワーカーは、児童相談所の児童福祉司や、市区町村こども家庭センターの統括支援員などの任用要件の一つです。取得するためには、社会福祉士資格や、精神保健福祉士資格、児童福祉の実務経験などの要件を満たしていなければなりません。また、それぞれの取得ルートに応じた研修を受講する必要があります。始まったばかりの資格制度ですが、保育士有資格者がステップアップの道として目指すこともできるでしょう。(桑田)今年も大活躍をしている日本を代表するスポーツ選手に大谷翔平選手がいます。彼は高校1年生の冬に「プロ野球のドラフト会議において1位で8球団から指名される」という大きな目標を掲げ、それを達成するための具体的な行動計画を「マンダラチャート」という手法で作成しました。このチャートは、中心に最終目標を置き、その周囲に達成のために必要な要素を8つ配置し、さらにそれぞれの要素に対する具体的な行動を設定するものです。大谷選手は「体づくり」「コントロール」「球のキレ」「スピード160km/h」「変化球」「運」「人間性」「メンタル」といった要素を設定し、それらを達成するためにどのようなことが必要なのかを徹底的に考察しました。その積み重ねが、今の大谷選手を作っていったのだと思います。私たちも、子どもたちがどんな未来を描くのかを一緒に想像しながら、一人ひとりと向き合って対話を重ね、その目標の実現に向けて全力でサポートしていくことが大切だと思います。「こども家庭ソーシャルワーカー」創設事務局日誌令和7年9月1日発行第 734 号(8)特設サイト参考ページ:https://storage.googleapis.com/studio-design-asset-files/projects/8dO80y5rOn/s-1x1_ac8bfe14-8779-4084-b1df-2dbfd74cf11a.pdfhttps://www.cfa.go.jp/policies/jidougyakutai/Revised-Child-Welfare-Act
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