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村上真瑞西洞院雄章大阪支部長愛知県仏教保育協会顧問仏教保育絵画展愛知県仏教保育協会第65回関西地区研修会報告子どもの心の中には、毎月の徳目に関連した仏様のお話や朝夕のお参り、お釈迦様のお誕生、お悟り、お涅槃などの行事を通して、仏様のみ教えなどが知らず知らずのうちに積み重なり熏習されていき、仏様を敬い、親しむ心が育っていきます。その心が絵画となって紙面に投影されたとき、大人には真似のできない素晴らしい作品が出来上がってきます。愛知県仏教保育協会では、半世紀以上前からそれらの作品の展覧会を開催してきました。仏教保育絵画展は、昭和43年8月に第1回の名古屋市テレビ塔で開催してから今年で第57回を迎え、名古屋市民ギャラリーを会場として開催されました。また、三河地区の仏教保育協会加盟園の皆さんに便宜を図り、豊橋市の子ども未来館企画展示室を会場として、三河地区第15回の絵画展が開催されました。開催期間は、名古屋会場が令和7年1月28日(火)から2月2日(日)まで、三河会場が令和7年2月27日(木)から3月2日(日)まででした。出品園数も次第に増えて、今年は名古屋会場に合計42園252枚の作品が寄せられました。表彰式の会場は、たくさんの見学する親子で一杯でした。また、絵画のご指導は瀬尾貢先生にお願いし、子どもたちの心に仏様の心を涵養いただきました。心から感謝申し上げます。子どもが起こした行動をまずは受け止め、子どもの視点に立って言葉掛けができれば、安心と信頼が生まれると改めて教えていただきました。今回の学びがそれぞれの園で実践され、一人でも多くの子どもたちの笑顔につながればと願います。子どもの令和7年1月18日(土)、(公社)日本仏教保育協会主催による「第65回関西地区研修会」が大阪市中央区北御堂(津村別院)大ホールにて開催されました。本年は、近畿圏の幼稚園・保育園・認定こども園15ヶ園から65名の園長先生および教諭の先生方が参加され、有意義な研修のひとときとなりました。当日は、参加者一同による三帰依文唱和の後、元NHKキャスター、現NPO法人親子コミュニケーションラボ代表理事の天野ひかり先生をお迎えし、「子どものコミュニケーション力を育もう 心に届く言葉かけ」をテーマにご講演いただきました。ご講演では、子どもを否定せず、子どもを認める保育が子どもとの信頼を築き、子どもの自己肯定感の向上につながっていくということが強調されました。また、保育者や子どもを持つ親の多くが、日常的に「~しなさい」「~してはいけない」といった否定的な言葉掛けを必要以上にしていると気付かされる内容でもありました。良いことと悪いことを教えることや、世間一般的なルールを教えることは、園で集団生活を送る子どもたちには大切なことです。しかしながら、否定的な言葉でルールを教えるばかりでなく、保育が楽しくなる ◀天野ひかり先生による講義子どもたちの個性あふれる絵画の数々が展示されました会場は大勢の受講者の熱気に包まれました▶令和7年5月1日発行   第730号(4)37園222枚、三河会場に5園30枚、

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