日本の作品がNYタイムズ紙絵本賞に (桑田)Shrew』に向けて職員のクラス配置や退職などに伴う人事の面で頭を抱えている理事長や園長が多くいるのではないでしょうか。倍率は3倍以上に達しているとの報告があります。東京都では、約4倍だと発表されている現状です。保育士の求職者1人当たり約3件以上の求人があるということです。都市部において急速な保育施設の受け皿が増えたことなどにより、市区町村のおよそ8割は解消されていますが、保育士不足によって引き起こされる「待機児童問題」が懸念されています。の3月に退職を申し出る職員が数名いて、新入園児を受け入れることができないばかりではなく、園の運営が立ち行かなくなる事態が発生しているところがあります。保育士離職の原因は、給料が低い、残業量が多い、責任が重い、人間関係の難しさなどといわれていますが、最近は、国や地方自治体ごとに保育士の労働改善に向けた制度の見直しが行われています。感じています。4月を迎え新年度が始まります。3月の年度末から新年度保育士の数は全国的に不足しています。保育士の有効求人近年、深刻な問題とされていた「待機児童問題」は、ある保育施設では、ただでさえ人手不足のところに年度末現場の職員が笑顔で働くことができてこそ、子どもが安心して過ごせる園であると思います。新年度を迎え、園での人と人のあり方を改めて考えることの大切さを3/7 「仏カリ」「仏教保育」編集会議事務局会議昨年11月、日本の絵本『ちいさなトガリネズミ』(みやこしあきこ作・偕成社刊)の英語版が「2024年ニューヨーク・タイムズ紙/ニューヨーク公共図書館最優秀絵本賞※」を受賞しました。1952年から続く歴史ある賞で、その年に出版された絵本の中から10作品に贈られます。過去の受賞作には、『かいじゅうたちのいるところ』『スイミー』『すてきな三にんぐみ』など世界中で読み継がれている作品も多数。受賞作は、クリスマス・イブのニューヨーク・タイムズ紙面に書影が掲載されます。日本の作品では、過去に酒井駒子氏の『ゆきがやんだら』(学研プラス刊、2009年受賞)、ヨシタケシンケ氏の『つまんないつまんない』(白泉社刊、2019年受賞)などの英語版が選出されました。みやこしあきこ氏は、ボローニャ・ラガッツィ賞や小学館児童出版文化賞など国内外の数々の賞を受賞。本賞の受賞は2017年の『よるのかえりみち』(偕成社)に続く2回目です。今回は2024年6月に『Littleとして発売された英語版が受賞につながりました。本作に登場するのは、朝起きてから夜寝るまで毎日決まった予定をこなし、つつがなく暮らしている働き者のトガリネズミ。そのささやかな日常が独特のおかしみをもって描かれています。なお、トガリネズミは体長約5cm(世界最小級の哺乳類)、北海道に生息するモグラの仲間です。『ちいさなトガリネズミ』作:みやこしあきこ/偕成社※2024 New York Times / New York Public Library Best Illustrated Children's Books Awardのこと。令和7年4月1日発行 事務局日誌第729号(8)
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