202501
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令和6年7月25〜26日と本山妙心寺にて、社会事業従事者研修大会が開催されました。初日はまず開山堂に参拝。その後微妙殿にて行われた開会式の中で、19名の方が永年勤続表彰を受け温かい拍手に包まれました。最初の研修は、『子どもも大人もケアヨーガ』と題して、伊藤華野先生(子どもヨーガ研究家・臨床心理士)による講義とヨーガの実践。子どもを対象としたヨーガ指導を長年続けておられる先生のヨーガの実際は、私たちに自分の体に対する気付きを与え、その心地の良い気付きを子どもと一緒に味わいたいと思わせるものでありました。次に、妙和政子先生(京都大学教育学部教授)による講演を伺いました。テーマも『生涯にわたる心身の健康は子ども期につくられるー次世代人類に必要な育ちの環境を考える』というもので、現在の子育ちの環境に鋭くメスを入れながら、何を大事にしていかなければならないかお話し頂きました。先ず今話題のSociety5触れられ、この概念の中で重要な位置を持つサイバー空間(コロナ禍によって一気に進められた)を、子どもの世界に取り入れてしまうことの危険性、それは体の体験なしに脳が作られていくことを意味し、修学前期は特に体を使って学ぶことの重要性を強調されました。北欧では2023年から初等教育で、ICT教育をやめたそうです。日本はその逆の流れにあるようだと話されました。よく言われる愛着関係についても言及、いざという時に「いつでもくっつける誰か」がいること、愛より着が大事だと強調されたことが強く心に残っています。感謝です。0について方を考えるヒントとなりました。当日参加した12園22名の先生方は、熱心に講演を聞いていました。講演後、吉田先生を囲んで食事会を行い、地域や各園の諸問題等を話し合う良い機会になり、充実した園長・設置者研修会になりましたことを報告いたします。令和6年10月29日、つくば市ホテルグランド東雲に於いて、令和6年度茨城県仏教保育協会園長・設置者研修会が行われました。昨年6月に開催されました(公社)日本仏教保育協会の第1回仏教保育研修会に橋本幸雄会長(つくば市認定こども園栄幼稚園園長)が参加され、「とても良い講演だったので、ぜひ茨城支部の先生方にも聞いていただきたい」との熱い思いから、講師の吉田正幸先生(保育システム研究所代表)にご依頼をいたしました。同一のテーマ「超少子社会の到来と園の持続可能性〜“保育”の質と役割を機能から捉え直す〜」で90分間講演いただきました。少子化から「超少子化」の時代が到来し、2023年の出生率は1・20人、2024年の出生数は70万人を切る予想で、園児が年々減少して園経営が厳しい状況が続いています。子どもの数を取り戻す発想ではなく、少ない数でも保育の質を高めることを考える時代であり、さらに経営の質、保育環境や職場環境、そして子育て支援の質と量についても様々な課題を示してくださり、これからの園の在り川島由里子金田道彦こども園ゆりかご副園長茨城県仏教保育協会事務局認定こども園白山幼稚園園長,令和7年2月1日発行   茨城県仏教保育協会園長・設置者研修会報告妙心寺派社会事業協会社会事業従事者研修大会報告第727号(4)

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