-第725号-大会実行委員長 田中雪心第37回全国仏教保育埼玉大会を終えて 令和6年7月25日(木)~26日(金)の2日間にわたり、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティにて「第37回全国仏教保育埼玉大会」が開催されました。本大会は、新型コロナウイルス感染症の流行が始まる前より埼玉県佛教保育協会の理事会にて、仏教保育加盟園の減少に伴い、これ以上少なくなる前に、また少し余剰金があるうちに皆様に還元できるのではないかとの考えもあり、理事役員の皆様と協議を重ね、大会の開催地に立候補させていただきました。しかし、今年1月には能登沖の地震でまたしても多くの皆様が犠牲となり、避難を余儀なくされました。また、コロナは五類になったとはいえ、まだまだ安心はできません。そのような中での開催となり、中止や延期になってしまうのではと本当に心配いたしましたが、無事に開催できましたことを大変嬉しく思います。保育に携わる先生方は、園児たちの尊い命を預かる責任の重い仕事を担われています。その責任の大きさと日々の業務の多さに負けそうになることもあるでしょう。保護者との関わりも大変です。しかし、その中でもやりがいも楽しさもあります。園児たちを見ていて一番嬉しいことは、やはり笑顔が見られる時ですよね。どんな時でも子どもたちの笑顔を引き出せるように日々努力している先生方は、園児たちにとっては家族の次に安心できる非常に大切な存在です。昔は「子育ては親が担うもの」という考えが根強かったのですが、昨今の社会においては共働き家庭が増え、核家族化が進み、子ども子育て支援が大変重要になっております。保育を取り巻く環境が大きく変化する中で、保育者の専門性の資質向上が必要とされています。本大会では、開会セレモニーから記念講演、記念演奏、そして第1分科会から第10分科会まで多彩な講座が行われました。講師の皆様方によります専門性の高い講座は、今後の保育に役立つと確信しています。大会開催の際には、オンラインやズームなど今の時代に沿った必要な対策が構築できればと思っていましたが、準備不足のためにかないませんでした。しかしながら、今後を考えてみれば、遠方の方が交通費や宿泊費などを負担しなくても済む方法を、開催時期なども含め、話し合っていただければと切に願います。埼玉の大変な暑さの中、大宮駅から会場までの誘導スタッフの皆様をはじめ、大会のすべての準備に関わっていただいた業者の皆様、仏教保育加盟園の先生方、誠にありがとうございました。また、大会の運営にあたり各方面より大変貴重な浄財をご寄付いただきましたことにも、心より感謝申し上げます。そして、仏教保育に携わっている諸先生方のますますのご活躍をお祈り致しまして、開催のご報告とさせていただきます。 合掌 (1)第725号2024.December12
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