202409
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二十四節気に感じる秋の訪れ Wde Open(選手だけでなく皆のための大会)」「Games 〜21日頃は「白露」。草花に降りた朝露が白く輝き、春先年々残暑が厳しくなっているとはいえ、9月ともなると朝晩に少しずつ秋を感じられるようになります。わが国には、春夏秋冬をさらに6つに分け、細やかな季節の移ろいを表現する「二十四節気」という伝統的な暦があります。二十四節気では、9月はどのように秋が進んでいくのでしょうか。8月23日〜9月6日頃は「処暑」。田んぼの稲穂が黄色く色づき、頭を垂れる風景が見られます。早々と稲刈りが行われる地域もあり、実りの秋に心が弾みます。9月7日にやって来て夏を過ごしたツバメたちが南方に帰っていきます。そして9月22日〜10月7日頃は「秋分」。空には入道雲に代わっていわし雲がたなびき、大地には鮮やかな曼殊沙華が彩りを添えます。「秋の日はつるべ落とし」とあるように、急速に秋が深まっていきます。さて、9月の伝統的な行事といえば「中秋の名月」です。今年は9月17日で、ほぼ満月に近い月を眺めることができます。お月見のイベントが催される園では、先生から月のうさぎとお釈迦さまのお話を聞いた子どもたちが、みんなで『うさぎ』を合唱するかわいらしい声が聞こえてくることでしょう。今年は月の近くに土星も見えるそうです。宇宙や星のお話も子どもたちをワクワクさせてくれるかもしれませんね。9月は新学期やイベントで慌ただしい時期。季節の移り変わりを知らせる日々の小さな変化に目を止め、美しい日本語で表現された日本人の心の豊かさを、子どもたちと一緒に味わいたいですね。のスローガンを掲げ、パリ五輪2024大会が7月27日(現地時間26日)に開幕しました。開会式の選手入場は夏季五輪で初めて競技場を飛び出し、セーヌ川を船に乗って入場行進。賛否が分かれる過激な演出も話題になりました。8月11日に17日間にわたる熱い戦いを終え、日本はメダル総数45個を獲得しました。印象に残ったのは、若いメダリストがインタビューで「楽しく競技できた」と晴れ晴れと語る姿です。スケートボードや体操などめざましい活躍を見せた十代の選手たちは堂々と受け答えしながらも、自分一人ではなく多くの人の支えでメダルを獲得できたと、謙虚な姿勢も忘れていません。子どもたちがスポーツに親しむ機会は大きく変化しています。子どもの遊びはネットやゲームなど選択肢が増え、必ずしも毎日のようにスポーツに明け暮れるわけではありません。夏は熱中症の危険から、屋外での遊びを制限せざるを得ない日も増えました。小中学校では部活動の地域移行が進められ、スポーツとの関わり方は今後ますます変化しそうです。かつてのような厳しく辛いスポーツ経験ではなく、自ら選び、楽しみながら実力を伸ばしてきた選手たちの勇姿はまぶしく映ります。暑い夏、涼しい部屋のテレビの前で観戦するばかりですが、子どもたちが主体的にスポーツに熱中できる環境づくりに取り組みたいものです。 (桑田)8月に開催された会議・研修会はございません。i第722号(8)事務局日誌

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