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九州龍谷短期大学6.学生を実習に送り出す、また学生が就職活動をおこなうにあたり、各園に対する要望帯広大谷短期大学立正大学社会福祉学部聖徳大学幼児教育専門学校淑徳大学教育学部淑徳大学短期大学部鶴見大学短期大学部岐阜聖徳学園大学短期大学部大谷大学京都文教短期大学京都文教大学京都華頂大学・華頂短期大学佛教大学京都女子大学筑紫女学園大学九州龍谷短期大学が幹事校となった。佐賀県内の養成校の先生方と協力しあい、開催まで1年以上かけて議論しながら準備を行った。そこでのテーマは「つながりの中で養成する保育者~学生と現場と養成校と社会と~」となり、キーワードは「つながり」だった。セミナーでは連携が必要だということの再確認を行い、少しずつ輪が広がってきたと感じているところである。「つながり」は即ち「ともに育ち合うこと」だと考える・学生が実習先の保育に惚れ込んで「ここで就職したい」と熱望するような実習先であってほしい・内定後の正式採用前の「研修」においても(アルバイトでかまわないので)雇用契約を結んでいただきたい・学生は実習に行くと、その園のやり方がすべてと思いがちで、そのまま保育を辞めてしまうこともある。いろいろなやり方があり、自分の保育が実現できる園があることを知ってもらいたい・実習日誌を手書きではなく、Word等のソフトでの作成も認めていただきたい・他の養成校のご意見を尊重していただけましたら幸いです・専門学校の学生は、入学時から保育を志す意欲が高いものの、1~2年程で自身の就職園を決めるとなると戸惑いもあり、数多くの園を前にして途方に暮れる姿も散見される。園見学や個別面談をしていただける際には、貴園の方針・条件等と学生の思い描く就職後のイメージが事前に一致するよう情報交換等にご協力いただきたい・実習においては、保育者が実習生に対して適宜、適切な助言や指導を行うことができる環境が整備されていることが望ましい。また、実習日誌の確認や振り返りを通じて実習生を支援する体制を備えていただけるとありがたい。それにより、学生は保育に関する理解をより深め、実践的なスキルをスムーズに修得できると考えられる。また、実習生の意見に耳を傾け、実習生・「先生」というお仕事に取りの経験や感じたことに対して理解を示し、積極的にコミュニケーションをとることも、実習生の学びを深める上で大切な要素であると考えられる・就職活動においては、園の環境、保育理念、スタッフ構成に関する詳細な情報、研修やキャリアアップの可能性、勤務時間、給与、休日、福利厚生に関する明確な情報を提供することが有効であると考える。また、職場の雰囲気としてのコミュニケーションのスタイル、チームワーク、職場文化についても伝えることができると良いのではないか。保育方針や子どもへのケアの方法なども伝えておく、就職後の保育観についてのミスマッチを防ぐことができるのではないかと思う・就職活動時の園見学では、可能であれば保育をしている様子を見させていただきたい・仏教保育、真宗保育の魅力を伝えていただきたい組まれている素敵な先生の姿を見せていただきたいと思う・実習生に対し、求人票の提示なく、採用試験への応募について声をかけていただくケースが少なからずある。お世話になっている実習先に条件確認をすることをためらう学生もいることを理解し、事前提示をお願いしたい・子どもと関わりたいと思って進学したものの、学びが進み、実習を経験する中で、認識の甘さに気づく学生もいる。保育職に関心を持ってもらい、働きたいと思ってもらうために社会全体に対してその魅力を発信し、制度的に保障されるよう議論する必要があると考える・実習生に対し、求人票の提示なく採用試験の応募について声をかけられるケースが少なからずある。お世話になっている先へ依頼することを躊躇する学生もいることを理解し、事前提示をお願いしたい・保育者同士の人間関係がよいものであり、保育の仕事を楽しんでいることが、学生の保育士への志向を高めると考える・実習時間内に記録を書く時間等、ノンコンタクトタイムを設けてほしい・学生は、保育者がなぜ保育士になろうと思ったか、働いてよかったことなどを知りたがっている。数ある職業から保育士を選ぶかどうか、学生は迷っていることが多いので、前向きな話を伝えていただきたい。質問が苦手な学生、発達のグレーゾーンの学生も増えている。質問がないという学生も、時間を決めたり、例をあげていただけると質問ができたりする・保育業界全体に広がりつつあるブラックイメージを払拭するためには、実習や就労の場において、保育という仕事の魅力や重要性を学生たちが実感できる手助けをしていただきたい・実習生への評価について、丁寧に記入していただいている園も多くあるが、中にはAA、A、B、C、Dの5段階評価のみ記入され、コメント欄が未記入の園がある。学生自身もどこをどのように改善したら良いかわからないという声もあるため、指導内容を具体的に記入していただくとありがたい。就職の際は、園ごとに求める保育者像を示していただけると学生も具体的にわかりやすいと思う第719号(6)

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