202405
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2月末、能登の輪島に支援に出向きました。金沢と能登をつなぐ、交通の大動脈である、のと里山海道の破損と倒壊の様子に息をのみました。のろのろと渋滞が続く中、輪島市に入ると家屋の倒壊やビルまで半分に折れて倒壊している様子は、自然の脅威とその力、そして私たち人間の無力さを思わずにはいられません。いくつか訪問したこども園、幼稚園、保育園はどこも建物が鉄筋で新しいこともあり、避難所として使用できるほどで、被害はうかがえませんでした。しかし輪島のお寺の本堂が……。屋根が抜けて、倒れてしまった全壊被害を目の当たりにして言葉が出ません。日々、子どもたちが手を合わせに足を運んだであろう仏教保育の座である本堂は、その姿かたちを失っていました。能登一帯、輪島市内は私ども真宗大谷派の寺院が大変多い地域であります。字にひとつ、村にひとつ寺院があるという、真宗ご門徒の地であります。本願寺八代・蓮如上人のご教化により広くお念仏が広まった北陸の地、能登には、本当に昔ながらの太い柱と、瓦の大屋根をたたえた、歴史ある木造寺院が多くあります。木造の年輪は歴史をリアルに伝えますが、その経年による建物強度は、この度の地震に耐えることができませんでした。能登の皆様のご苦労に思いを馳せつつ、自分の住む地域における防災行動がいかに重要であるか。子どもたちとともにそれを確かめ、備えることが必要です。4/15 「仏カリ」「仏教保育」編集会議事務局会議(五島)第718号(8)事務局日誌

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