202403
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雛祭りの日は「金魚の日」藁わら・紙などで作った素朴な人形に自分の穢れ(災厄)を移して、3月3日は、日本の年中行事である五節句のひとつ「雛ひな祭り」で知られる日ですが、「金魚の日」とも呼ばれています。これは昔、雛祭りには雛人形と一緒に金魚を飾っていたことに由来するものです。日本には古来、川で身を清めて不浄を流し去るという習慣があります。やがて人の形をした紙片「形かた代しろ」や、草木・お祓いを受けたり、海や川に流したりするようになりました。これらの風習は、「人ひと形がた祓い」や「流し雛」として現在も行われています。こうした祓いの風習が平安時代に始まるお人形遊び(ひいな遊び)と結びついた行事が雛祭りです。このように雛祭りには水と深い関わりがあります。やがて江戸時代には、女児の節句として雛人形を飾って祝うとともに、雛壇には水に関係のあるものが飾られるようになりました。は蛤まぐりやスルメ、魚のぬいぐるみなどが飾られていたようです。中国から入ってきた金魚は初め高価なものでしたが、江戸中期頃に養殖が盛んになり金魚鉢に入れて鑑賞することが一般的になると、雛人形と合わせて飾られるようになりました。金魚は、風水ではあらゆる災難を防ぐ魚とされ、富や幸運を招く縁起のいいもの。こうして最古のペットともいわれる金魚が、雛祭りの時期に飾られるようになったということです。「吊るし雛」の飾りにも金魚が含まれていますね。今なら金魚といえば夏祭りを思い出しますが、当時は金魚売りの声が2〜3月頃の風物詩になっていたそうです。2024年1月1日午後4時10分、石川県能登地方を震源とするマグニチュード(M)7.6の地震が発生しました。輪島市と志賀町で最大震度7を観測したほか、能登半島の広い範囲で震度6弱以上の揺れが観測され、多くの人的被害や建物の被害が生じました。被害にあわれた全ての人に対し、衷心より哀悼の意を表しお見舞い申し上げます。今回の震災を受け、「まさか、こんな日に」と思った方は多いのではないでしょうか。しかし、災害はいつ起きてもおかしくありません。地震が多いこの日本でそのことを頭で分かっているつもりでも、「起きるはずがない」と心のどこかで思っていることを痛感させられました。2023年4月1日に施行された省令改正で、保育所等を含む児童福祉施設等で、業務継続計画(BCP)の策定、研修、訓練の実施、定期的なBCPの見直しが努力義務化されました。地震を含む災害時にどのように園運営を継続していくのか、そして園児や職員、関係者のいのちを守りながら園の継続を維持することは、対社会への影響も多大だと考えられます。予想もしない出来事に見舞われた時、近隣の住む全ての方々が適切な行動を冷静に取るとは限りません。あらゆる想定をもとに、あらかじめ計画を定めて実践的な訓練をすることはとても重要なことです。2/7 「仏カリ」「仏教保育」編集会議事務局会議2/9 関西地区連絡協議会2/26 養成機関連絡協議会(桑田)第716号(8)事務局日誌

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