202402
6/8

令和5年9月16日、真言宗泉涌寺派総本山御寺泉涌寺にて、40名が出席し第64回関西地区仏教保育研修会が開催されました。開講式では泉涌寺第154世長老・真言宗泉涌寺派管長の上村貞郎猊下よりお言葉を賜りました。上村猊下は上皇上皇后両陛下が春に泉涌寺を参拝された様子を話され、両陛下の親しみやすい御性格を紹介されました。講話は、渡邊恭章僧正より泉涌寺の縁起と皇室とのご関係を丁寧にお話しいただき、その後、参加者一同は諸堂を参拝しました。京都の東山三十六峰の南端近い月輪山麓に、皇室の御菩堤所で「御寺(みてら)」と呼ばれている泉涌寺。その格調高い境内の奥に霊明殿という桧皮葺の荘厳な御堂があり、ここに天智天皇から昭和天皇までの御歴代天皇、皇后、宮様方の御尊牌(御位牌)、御尊像、御宸影等が奉祀され、毎月の御命日など御法要が行われております。この泉涌寺は、鎌倉時代初期に中国(宋)に13年間留学し、律・天台・真言・禅・浄土の五宗を学び帰朝された月輪大師が、後鳥羽上皇・後高倉院及び中原信房卿等の御助力を得て、嘉禄2(1226)年に宋の形式による大伽藍を創建されました。総門内の参道両側をはじめ山内一円には塔頭寺院が建ちならび、奥まった境内には大門、仏殿、舎利殿を配した中心伽藍と天智天皇、光仁天皇そして桓武天皇以降の天皇・皇族方の御尊牌をお祀りする霊明殿と御座所、庫裡などの建物が甍を連ねています。全山木々に包まれて静かにたたずむ堂宇、玉砂利の境内は、春は新緑、秋は紅葉に彩られて、一種別天地の雰囲気をかもしだします。小野幼稚園園長 上原雅明第64回関西地区仏教保育研修会報告第715号(6)公益社団法人 日本仏教保育協会/編税込1,980円  本体1,800円  26×19cm 144ページISBN978-4-8054-0323-5京都御所の内裏の門を移築した泉涌寺大門(国指定重要文化財)仏教園の必携図書! 新たな執筆陣を加え、新学習指導要領、SDGs、インクルーシブ教育など最新の考え方を反映した新仏教保育テキストが完成しました。講義や保育者の研修にご活用ください。発売中新 わかりやすい新 わかりやすい仏教保育総論仏教保育総論

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る