今回、ブッダガヤにある菩提樹学園45周年の記念式典に出席するため、令和5年12月4日から9日まで6日間の旅に参加しました。羽田から出発して乗り継ぎのためにタイのバンコクで一泊、2日目にインドのガヤに直行便で入り、ブッダガヤのスジャータホテルに到着しました。印度山日本寺にある菩提樹学園は歩いて2〜3分の所にあります。ホテルに着いたのは夕方でしたが、その日のうちに「ブッダガヤの大塔」として有名な大菩提寺(マハーボディー寺院)に参拝しました。大塔の横には大きな菩提樹があり、お釈迦様がお悟りを開かれた「金剛法座」と呼ばれる場所があります。お釈迦様お悟りの聖地、そしてユネスコ世界遺産にも登録されましたので、世界中の仏教徒と観光客が訪れています。大菩提寺の周りはとても賑やかで、道には人が溢れ、「リキシャ」と呼ばれる三輪タクシーが行き交い、犬や牛が自由に歩き回っていて、お土産売りや物乞いの子どもたちが声をかけてきます。日本とは違う、その勢いに驚いてしまいます。3日目は、印度山日本寺開山図書館(IBOS)落慶の記念式典で、大塔での法要で始まり、お練り行列で日本寺に向かい記念法要、落慶式、仏教徒結集特別講演会が行われました。日本からの参加者はもちろん、ブッダガヤにある各国の仏教寺院の僧侶も法要に参加しました。4日目。午前は菩提樹学園記念式典に参加。菩提樹学園の園児による成道会お遊戯発表会が行われ、インド映画のように皆でそろえた歌やダンス、携帯電話に依存する子どもを描いた演劇などを披露してもらいました。子どもたちの演技からは一生懸命練習した様子がうかがえ、とても心温まるものでした。その後記念品や目録贈呈が行われました。菩提樹学園は、日本仏教保育協会の生命尊重募金によって無料の教育・保育・給食を提供する運営が維持されています。午後には釈尊伝道の地ラジギールに向かい、中国から三蔵法師も訪れたナーランダ仏教大学遺跡、仏教史上最初の寺院といわれ、そして現在は美しい庭園となっている竹林精舎を見学しました。5日目。早朝にお釈迦様説法の地、霊鷲山に登りご来光を拝み、王舎城ビンビサーラー王幽閉跡を見学後、ガヤの空港からバンコクを経由し、6日目の9日(土)に羽田空港に到着しました。インドを訪れて特に印象的であったのは、子どもたちの笑顔でした。お遊戯会で見せてくれた楽しそうな笑顔、菩提樹学園の園舎で手を振ってくれた優しい笑顔、そして、物乞いの子どもたちが時折見せる無邪気な笑顔。この笑顔が一人でも多く、そして長く続けられるように、45年前日本仏教保育協会の加盟園、園児・保護者の募金によって建てられた菩提樹学園を支えていきたいと思うと共に、さらに発展することを願います。今泉保育園園長 樋口威道お釈迦様お悟りの地で出会った笑顔 「印度山日本寺開山50周年、菩提樹学園45周年、光明施療院40周年記念式典ならびに微笑みの国タイの旅」の報告(3)第715号45周年・光明施療院40周年の50周年・仏教学東洋学研究所印度山日本寺と菩提樹学園ナーランダ仏教大学跡菩提樹学園3歳児の踊り12月7日(木)12月4日(月)・5日(火)12月6日(水)12月8日(金)
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