202401
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1           昨年12月、インドの釈尊成道の聖地ブッダガヤの日本寺境内地にある菩提樹学園が創立45周年を迎え、園児とともに祝いました。日本仏教保育協会が昭和52年に設立した菩提樹学園では、お釈迦様の教えを基本とし、心身の発育の助長、基礎学力の習得に重きを置いた保育を積み重ねてまいりました。会員園の皆様にはこれからも菩提樹学園への物心両面でのご支援をお願いいたします。少子化が私たちの予想を超える勢いで進んでいることは統計の出生数が示しており、社会の問題意識はより高まってきています。保育の現場でも定員充足率の低下傾向は顕著であり、会員園においても深刻な問題であると思われます。課題解決のためには子どもが生まれ育つ環境への、より積極的な社会の取り組みが必要といわれます。政府は子どもに関わるさまざまな課題の受け皿を一本化し、長期的な視点に立った政策を進めていくために、昨年4月に「こども家庭庁」を発足し同時に『こども基本法』が施行されました。少子化や子どもの貧困などに代表される、こども・子育て政策の強化のためのさまざまな取り組みが行われます。保育の現場においては社会の要請に応じ、施設類型を問わず定められた基準に沿って、子どもの生涯にわたる幸福の基礎を培う保育の充実を図っていくことが求められます。また、こども園や幼稚園、保育園に対しては、子どもの育ちを促す街づくりの観点で、子育て支援の拠点機能の役割を担うことが求められます。あらためて、子どもたちにとって、また子育てに関わるすべての者にとって豊かな時間(ウェルビーイングの実現)とは何かを問い直し、各園においてそのための充実した仏教保育を積み重ねていっていただきたいと考えます。持つ仏教保育者においては、与えられた環境や今までに培われた貴い実践を生かし、共に諸課題に対応してまいりましょう。昨年10月、『新わかりやすい仏教保育総論』を作成いたしました。近年、子どもを取り巻く環境はさまざまな変化を見せており、保育の環境も社会変化に合わせて姿を変えつつあります。しかし、「生命尊重(いかせいのち)の保育」を基本とする仏教保育は、いつの時代にもたった一つしかない「いのち」を大切に、というお釈迦様の教えを伝えるものです。子どもたちがさまざまな体験を通して「いのち」について感じたり気付いたりできる保育を実践し、ほとけさまの心を伝えていただくためにぜひご活用いただきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。生命尊重や共生の理念をこれからの仏保園に求められるもの『新 わかりやすい仏教保育総論』発刊公益社団法人日本仏教保育協会理事長 髙山久照新年明けましておめでとうございます。迎えました令和6年が、会員皆様にとりましてより良い年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。新春のご挨拶(1)第714号令和6年1月1日発行2024.January-第714号-記菩念提法樹要学開園45催周年

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