銀の鈴幼稚園園長 五島満こども園ゆりかご副園長 川島由里子宗祖親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃事業全国真宗保育記念大会妙心寺派社会事業協会社会事業従事者研修大会しま公益社団法人大谷保育協会では、5月13日に、祖親鸞聖人の生誕850年、立教開宗800年の慶讃法要の記念事業として、全国真宗保育記念大会を京都市、ホテルグランヴィアにおいて開催しました。このたびの記念大会は、法要慶讃テーマである「南無阿弥陀仏・・・人と生まれたことの意味を訪ねていこう」を掲げ、講師に真宗大谷学園専務理事である真まろ白義よろ麿氏を講師に迎え「南無阿弥陀仏の保育」のテーマのもと、宗祖の教えに立ち返り、私達の保育教育の在り方を今一度見直す提言と共に、記念講演が行われました。 し 新型コロナでの行動規制が一息ついた中、宗祖のご慶讃法要の勝縁にあたり、全国から約300名の園長設置者や、加盟園保育者が対面で記念大会の意義を味わい、久しぶりの祝賀会も盛会に行われ、再会を喜びあう参加者の姿など、笑顔があふれる会となったことは嬉しいかぎりです。アトラクションでは京都花街の技芸も楽しみ、思い出に残る記念大会となりました。7月24日から25日、一堂に会しての研修会を4年ぶりに開催しました。例年の二泊三日を一泊二日に縮小しましたが、全国から54名が集いました。大本山妙心寺微妙殿で、開山諷経をお唱えし館長猊下のお言葉をいただくことから始まる開会式は、例年のことではありますが、緊張感の中にもあたたかさの漂う時間でありました。1日目は、米国生まれの宗教学者で京都大学教授のカール・ベッカー氏のお話を伺いました。4年前にも、「保育に仏教は必要なのか」というテーマでご講演いただき、その中で氏は、「仏教とは慈悲と智慧であり、その慈悲の心を子どもこそが最大に有している」とおっしゃいました。その子どもたちと共に暮らしていく保育という営みには、自明の理ではあるが仏教は必要なものであると言い切られました。そして今年は、八正道にもとづく保育を実践していくことこそが仏教保育であると話され、八つの正道について、具体的に分かりやすく、様々な例を引きながらお話しくださいました。2日目は、花園学園学園長の栗原正雄師の「まず微笑みを」というテーマによるご講演でした。暮らしの中で、笑うということがどういう意味を持つか、何をもたらすか、人がどう変わっていくか、人生がどう変わるか等々について様々な視点から話され、紹介された「幼児は1日300回笑う。大人は1日15回笑う」という現実は笑いを誘いましたが、いろいろと考えさせられました。今年も心に深く届くお話をお聞きできたことに感謝いたします。開会式祝賀会開会式令和5年11月1日発行第712号(6)
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