言問幼稚園園長 小林昭寛智山保育連合会理事 服部融円第69回天台保育全国保育大会広島大会第61回智山保育大会令和5年度の天台保育連盟全国大会は、8月26日残暑厳しい中、広島市リーガロイヤル広島及び広島平和記念公園を会場として開催されました。コロナ禍による度々の延期を経ての開催となり、久しぶりの再会を喜ぶ光景がそこかしこに見られ、これまでの各園でのコロナ禍への取り組みのご苦労を思うと、現地開催がかなった事への感激も一入でした。開会式中には永年勤続者への表彰があり、長きにわたり天台保育の理念を体現すべく奉職して下さった方へ改めて感謝を表す機会となりました。続いて井原忠郷先生による講演「平和教育(みんな仲良く)について考える~愛され・生かされている私たち 幼子と共に生きる保育者として」を拝聴しました。先生は幼稚園園長としての園運営の他に県内最初の男性保育者しみに満ちたお人柄がそのまま伝わるような温かいお話を聞くことが出来、我々保育者にとって今悩んでいる事やこれから目指すべき事について大変示唆に富んだ時間となりました。続いて平和記念公園供養塔へと場所を移し、参加者全員でお勤めお参りをすることが出来ました。折しも5月、G7サミットがここ広島にて開催され、世界の首脳が改めて核の悲惨さを確認し、不戦へのたゆまぬ努力を世界に向かって発信した場所でお参り出来た事は一層意義深い事であり、宗教に根ざした平和への希求が普遍的であるとの思いを改めて強くいたしました。このような法要を供養塔の前で営む事が出来たのは、長年にわたって被爆者団体と交流を持ち殉難者慰霊を続けてきた方々のお力があっての事と思います。として永年に内容の濃い研修の後は、懇親会でのわたり現場に和やかな懇親、各地域との保育情報交立ち、また幼換の場となり、大会を締めくくる閉会児教育科の教式となりました。授として教鞭今大会が無事開催されたのは、岡山も執り、その教区の諸大徳の皆様、連盟事務局の皆豊かな経験と様のご尽力によるものです。この場を知識、更に慈借りて厚く御礼申し上げます。去る令和5年7月22日・23日の2日間にわたり、大本山成田山新勝寺とホテルウェルコ成田を会場として第61回智山保育大会が開催されました。日本仏教保育協会からは、常任理事の髙木正尊先生にもご出席いただきました。初日は開会式の後、第1講では写経を行いました。作法説明や心得を聞いた後、一文字一文字丁寧に『般若心経』を書き写しました。第2講の法話では、大本山成田山新勝寺教化部長田中照広様より「成田山とお大師さま」というテーマでご法話を頂戴しました。お大師さまの生涯や成田山のご本尊様である不動明王とのつながりなどをお話しいただき、最後に「成田山には『私たちの誓い』として七つの誓願があり、そのうちの第一の誓い『ご本尊さまの怒僕の行に従い、すべての人に奉仕いたします』を胸に子どもたちと向き合ってほしい」と、結ばれました。2日目は、成田山の大本堂にて、 山内僧侶の読経と大きな太鼓の音が響き渡るお護摩修行に参列しました。諸堂の案内もしていただき、厳かな気持ちで朝のひと時を過ごすことができました。その後ホテルへ移動し、第3講では「くぼたまさとのわくわく工作研修会」と題し、テレビでも活躍された「わくわくさん」こと、久保田雅人先生を講師に迎えご講演いただきました。ご自身の経験を交えたお話は大変興味深く、工作の実演ではひとつの教材で様々に遊びが展開され、参加者一同夢中になって講演に聞き入っていました。閉会式の後、2日間の全日程を無事に終了しました。平和記念公園供養塔での祈り開会式(3)第712号令和5年11月1日発行
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