202305
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子ども読書の日と読書週間4月23日〜5月12日は「こどもの読書週間」。昭和34年、「こどもたちにもっと本を、こどもたちにもっと本を読む場所を」という願いから始まりました。子どもの読書活動は、「子どもが言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないもの」です(子どもの読書活動の推進に関する法律・第2条より)。しかし、①情報メディアの発達・普及や、②子どもの生活環境の変化、③幼児期からの読書習慣の未形成などを背景に、子どもの読書離れが進んでいます。令和4年の第67回学校読書調査(公益社団法人全国学校図書館協議会による)では、1か月に1冊も本を読まなかった子の割合は、小学生6・4%・中学生18・6%・高校生51・1%。平成28年度文部科学省委託調査「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」においても、読書の時間・冊数ともに「学年が上がるにつれて本を読まなくなる」と分析されています。高校生では全体の約4割が、1日に全く読書をせず、また1か月に読んだ本は0冊でした。そうした中、平成12年を「子ども読書年」として、子どもの読書活動を支援していくことが国会で決議され、翌平成13年末には「子どもの読書活動の推進に関する法律」が制定・施行されました。同法は、4月23日を「子ども読書の日」と定めています。これに合わせて、「こどもの読書週間」は4月23日から、「こどもの日」を含む約3週間という現在の日付に変更されました。この期間、図書館を中心に全国各地で子どもと読書に関する催しが行われます。 「異次元の少子化対策」が話題になっている。児童手当と所得制限、保育所利用の緩和、出産費用の保険適用、育児休業、教育費や医療費の無償化など、たくさんのメニューが並んでいる。今までも少子化対策については色々なネーミングで幾度となく○○プランなるものが繰り出され、時には幼稚園や保育園、子ども園もそれに戸惑ったことも少なくない。 「異次元」とは「今までと全く違う考え方」という意味である。この施策や対策のメニューからは、まだまだその意識の転換はあまり伝わってこない。また少子化対策と子育て支援がごっちゃになって整理しきれていない感がある。生むことと育てることを連続支援する一連のロードマップ作りがベターであると思うけれど、結婚もせず出産もしていない人と、既に子どもがいて子育てしている人とは、それこそ支援の次元、求めるものが異なるのではないだろうか。就学前乳幼児には生活習慣の獲得、愛着や肯定感の獲得が重要であるだけに、子育ては大変である。そしてある程度綿々たる連続性や継続性が大切である。その生活の中に異次元を持ち込むことは、少し心配である。社会で子どもを育てるという方針は、これからも欠かせないものであるが、その論理と親と子の関係性は必ずしも一致しきれない多様性がある。画一的支援でくくられてはならず、お釈迦様が言われた「ひとり一人が皆尊い」の視点とハートを忘れてほしくない。4/13 「仏カリ」「仏教保育」編集会議    事務局会議(WEB会議)(五島)事務局 日誌令和5年5月1日発行        第706号(8)

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