子どもたちに豊かな地球をつなぐキャンペーンは虐待にあたります。そういうことがまだ分かっていない職員や園長がいます。保育中の事故も含めて、その辺りのことをしっかりと検討しなければならないと思います。日仏保・全青協・全日仏婦の三団体が協働して推進している「子どもたちに豊かな地球をつなぐキャンペーン」では、令和4年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻直後から、ウクライナの子どもたちに対する支援を検討し、模索し始めました。当初は、ウクライナや隣国ポーランドで支援活動をしている、国際NGOや関連団体等を通じた緊急支援の実施を考えましたが、諸団体より支援金の使途に関して、子どもや女性という限定は設けられないとの回答を得ました。その回答を踏まえ、「子どもたちに豊かな地球をつなぐキャンペーン」の会議において、間接支援ではなく直接支援が出来ないかとさらなる検討を重ねました。昨年7月頃に、日本に避難している多数の子どもや女性を対象として直接支援を実施する事が可能なのではないかと考え、ウクライナ大使館等に対して情報の提供を依頼。その後、NHK等の報道によって、複数の母子をはじめとしたウクライナからの避難者を、学校法人日本航空学園の石川校、山梨校、千歳校が受け入れている事を知りました。その中から、まずは中学生・高校生の7名に対して、就学一時金(10万円)及び令和5年度からの返還不要な奨学金(月1万円)の供与を判断。4人の中学生が在籍する、山梨校に3団体の代表が訪問いたしました。校長室にて篠原雅成校長をはじめ、教職員の方々から学園の概要や、ウクライナの子どもたちの様子を伺いました。その後、4人の子どもたちと対面。緊張した表情を見せている子もいましたが、徐々に表情もやわらぎ、中学生らしい笑顔を見せてくれました。来日してから数か月で日本語を習得している子もいて、日本語でもコミュニケーションをとり和やかな時間を過ごしました。子どもたちは最後に日本語で「ありがとうございました」と言って、校長室を後にしました。今回支援をする子どもたちは、幸いにも戦争による直接的な被害を受けていないそうです。子どもたちの笑顔を絶やさぬよう引き続き支援を続けて参ります。今後においては未就学児童や高等教育年齢相当の子どもや若者たちの支援も検討していきたいと考えています。詳細が決定次第ご報告いたします。~ウクライナ支援・日本航空学園山梨校訪問~ 「子どもたちに豊かな地球をつなぐキャンペーン」の一環として、学校法人日本航空学園山梨校を公益財団法人全国青少年教化協議会(全青協)、公益社団法人全日本仏教婦人連盟(全日仏婦)の代表者と共に、公益社団法人日本仏教保育協会(日仏保)からは髙山久照理事長が訪問。ウクライナから避難している子どもたちに就学一時金を手交いたしました。令和5年2月20日髙山理事長とウクライナの子どもたち左から日本航空高等学校附属中学校 篠原雅成校長(学)日本航空学園 梅澤重雄理事長(公財)全国青少年教化協議会 神仁代表執行理事(公社)日本仏教保育協会 髙山久照理事長(公社)全日本仏教婦人連盟 花岡眞理子理事長(公社)全日本仏教婦人連盟 本多端子理事養成機関出席者(順不同・敬称略)日本仏教保育協会出席者(敬称略)髙山久照 理事長髙輪真澄 副理事長髙木正尊 研究常任理事丹羽義昭 総務常任理事荻野順雄 事業常任理事桑田則行 事務局長樋口威道 総務部長佐藤逹全 育英短期大学名誉教授(3)第706号橋本弘道 鶴見大学短期大学部余公敏子 九州龍谷短期大学小川隆昭 華頂短期大学清水将之 淑徳大学短期大学部吾妻 昇 こども教育宝仙大学藤村 敦 函館大谷短期大学 ※オンライン参加吉島紀江 京都華頂大学 ※オンライン参加 令和5年5月1日発行
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