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―安全装置のガイドラインを公表―4月から園の送迎バスに置き去り防止装置の設置義務化大切なのは「人と人とのコミュニケーション」■降車時確認式■自動検知式■共通の要件安全装置を導入して~台東初音幼稚園※情報は2022年12月末時点のもの。程度で熱中症指数が今年4月から、幼稚園や保育所、認定こども園などの送迎バスに園児置き去り防止のための安全装置の設置が義務付けられます。昨年12月に公表された、安全装置の仕様に関するガイドラインについてご紹介します。         2021年、22年に福岡、静岡県で相次いで発生した送迎バスの置き去りによる園児死亡事故を受け、送迎バスに安全装置の設置を義務付けたことに伴い、国土交通省は昨年12月20日、安全装置のガイドラインを策定しました。想定される装置は、「降車時確認式」と「自動検知式」の2種類です。運転者等が車内後部に設置した装置のボタンを押すなどして、取り残された子どもがいないか降車時に確認する方式です。エンジンを停止すると、運転者等に車内の確認を促す車内向けの警報が発せられ、車両後部の装置を操作することで警報が解除されます。車内の警報が解除されないまま一定時間が経過すると、車外に向けて警報が発せられ、子どもの置き去りの可能性があることを知らせます。車内に設置したカメラなどのセンサーにより、車内に置き去りにされた子どもがいないかを検知する方式です。エンジンの停止後にセンサーが置き去りにされた子どもを検知すると、車外に向けて警報が発せられます。運転手等が置き去りにされた子どもがいないか確認し、装置のボタンを押すことで警報が解除されます。2つの装置には、主に3つの共通要件が定められています。①子どもが気温35度の状態で車内に置き去りにされた場合、約 15 分危険レベルに到達することが知られていることから、装置は15 分以内には作動を開始すること(降車時確認式は車外警報発報、自動検知式はセンサーによる検知開始)②子どもがいたずらできないよう高い位置などに装置を設置すること③気温マイナス30度~65度で正常に作動すること義務化の対象となる送迎バスは、幼稚園、認定こども園、保育所、特定支援学校など約4万4000台で、義務化に違反した園は業務停止命令の対象となります。設置費用には補助金の導入が予定されており、ガイドラインに適合する安全装置の製品リストも国から示される予定です。安全装置の設置でヒューマンエラーを無くし、痛ましい事故が二度と起こらないよう徹底していきましょう。昨年9月30日、民間企業が開発した「車内置き去り防止システム」の運用テストが、台東初音幼稚園(東京都)の送迎バスを使って行われました。システムは、エンジンを切るとブザーが鳴り、運転手などが座席を確認した後、車両後部のボタンを押してブザーを止めるというもの。運転手などが車内にいない状態で園児が取り残された場合、超音波センサーが園児の動きを感知し、アラームで周囲に知らせます。さらに、アラームが鳴ると緊急通報メールが送信され、離れた場所でも異変に気付くことができます。海有園長は「置き去り事故を防ぐには、ヒューマンエラーを無くすための人的安全対策が最優先ですが、それを補うためのデジタルシステムとしてはとても有効」との考えから、正式に装置の導入を決定し、運用を続けています。「ICT(情報通信技術)化の時代においても、最も役立つのは『人と人とのコミュニケーション』。それは時代が変わっても同じです。確認に確認を重ねて、お預かりしたていきたいと思います」と園長は引き締まった表情でお話運用テスト後、同園の髙橋車内後方にブザー停止用リモコンを設置車を離れるときはリモコンでセキュリティを作動令和5年2月1日発行超音波センサーしおく子だささんいのま命しをたし。っかり守っ第703号(6)ITシステムでヒューマンエラーを補完

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