お正月の遊びとして広く親しまれている「カルタ遊び」。新型コロナウイルス感染症予防のために思うように外出できなかった子どもたちの間では、カルタが大変人気のある遊びになっていたようです。1人遊びになりがちな屋内遊びの中で、「みんなで気軽に楽しめる」という良さのある遊びの1つではないでしょうか。カルタの語源は「四角い紙」を表すポルトガル語。16世紀末、ポルトガルとの交流を通して、九州で日本初のカルタがつくられたとされています。その後は京都で流行しました。カルタの代表といえば百人一首。平安時代の貴族の遊び「貝合わせ」とカルタが融合して百人一首ができたとされています。現在では、ありとあらゆるカルタがつくられるようになりました。ことわざカルタ、歴史カルタ、子どもの権利カルタ、防災カルタ……。本当に様々です。手づくりするのも簡単。カルタづくりは、文字や絵柄を考える中で、自然なかたちで物の名前を覚えたり、文字を書いたり、想像力を養ったりすることができる遊びです。あるいはテーマを工夫することで、子どもが自分の思いを吐き出すきっかけにもなるかもしれません。お正月にみんなでオリジナルカルタをつくって遊べ ば、楽しい思い出になりそうです。本年もよろしくお願いいたします。今年の4月より、いよいよ「こども家庭庁」が発足します。今までの幼稚園、認定こども園、保育園の縦割り行政を解消して、「こどもまんなか社会」の実現に向けて、各府省庁の組織や、権限を集約統合して、子どものため施策に弊害が出ないための組織づくりを目指しているといわれています。令和5年度からは、保育所と認定こども園がこども家庭庁に統合され、幼稚園は文科省に残りますが、施策を一元化するのに、幼稚園は文科省のまま?・・・という管轄状況になりそうです。少しあいまいな「連携・協議」ということで一元化のにおいを漂わせていますが、幼稚園が子ども施策と学校教育のはざまで中途半端な立ち位置になって、取り残されないことを願うばかりです。 「縦割り行政の弊害を改善是正」ということかもしれませんが、いろいろな組み替えによって、現場の運営や交付金、補助金等に支障や格差が発生しないように、組織設計や予算組をしてほしいものであります。日仏保は幼稚園、保育園、認定こども園が共に生命尊重のもとに集う組織です。皆一緒に学びあっています。少子化による園児の急減は施設の違いをどうのこうの言っている場合ではなくなっているのではないでしょうか。 「同事協力」という大きな仏教保育精神で、施設の違いを超えて、子ども達に、保護者達に笑顔を届けるために、ともに精進して参りましょう。 事務局会議(WEB会議) 菩提樹学園運営委員会(五島)手づくりカルタで遊ぼう!事務局日誌令和5年1月1日発行ル紙)●切るもの(はさみ)、描くもの(鉛筆、ペン)、定規◆つくり方●定規で用紙に切り取り線を描き、線に沿って切る。●読み札と取り札の色を決め、それぞれ枠を色で囲む。●取り札(絵札)に絵を描き、読み札に言葉を書く。12/1 「仏カリ」「仏教保育」編集会議第702号(8)手づくりカルタ◆用意するもの●厚手の用紙(画用紙、段ボー
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