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Development behnable 一人取り残さない(leave no one Goalsnd宗総本山身延山久遠寺(山梨県南巨摩郡)にて、「第46回全日本仏教徒会議山梨・身延山大会」が開催されました。主催は公益財団法人全日本仏教会ならびに山梨県仏教会、共催は日    i     蓮宗総本山身延山久遠寺。全日本仏教徒会議の山梨県での開催は、身延山で開催された第3回大会(昭和30年)以来、67年ぶりとなります。掲げられた大会テーマ「共に生きる尊さ~だれも取り残さない社会の実現に向けて~」は、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs:Sustai)」に沿ったもの。SDGsは、2030年までの達成を目指して世界中で取り組まれている、地球上の「誰)」ことを誓うユニバーサル(普遍的)な目標であり、日本でも積極的に推進されています。大会初日は、大学講堂にて、開会式典に始まり、記念講演、また本堂にて現代音楽法要が行われました。大会二日目は、大学講堂にて、大会記念法要、パネルディスカッションがあり、最後に閉会式にて大会宣言および次回開催地・大阪府の大阪府佛教会に大会旗の受け渡しがあり、閉会となりました。テーマの通り、SDGs時代における仏教の役割を考える一機会となった大会でした。なお、公益財団法人全日本仏教会は、日本全国の主要な宗派・仏教会・仏教団体、合計105団体(令和4年6月現在)が加盟している伝統仏教界における連合組織。広く社会に向けて仏教文化の宣揚と世界平和に寄与することを目的としています。「第46回全日本仏教徒会議山梨・身延山大会」開催現代における仏教の可能性を問う大会テーマ「共に生きる尊さ公益財団法人全日本仏教会~だれも取り残さない社会の実現に向けて~」第46回全日本仏教徒会議テーマは「共に生きる尊さ」記念講演講師:平岡聡氏(京都文教学園学園長・京都文教大学教授・浄土宗僧侶)本講演において「仏法僧の三宝から仏教の可能性を考えたい」という平岡氏。社会がこれから進んでいく方向性を踏まえた上で、仏教はそこに応えうる宗教なのか(法)、また、僧侶は実践できているのか(僧)。これからの社会の方向性として、同氏は「エゴ(自我)の肥大化、身体性の欠如(脳化)、死の隠蔽(タブー視)、物語の喪失、多様性の重視」を取り上げ、科学技術の進歩には恩恵がある一方で、負の側面もあることを示しました。まず科学技術が発展していく元となるのは便利さを求める人間のエゴであり、エゴは際限なく肥大化。ヴァーチャルリアリティ(仮想現実)やメタバース(仮想空間)に見られるような脳化が進み、身体の存在や死を否定。さらに、「科学の知」が「神話の知(物語)」を否定(科学で証明できないものを否定)。しかし、科学技術進展の方向性令和4年10月7日・8日/日蓮宗総本山身延山久遠寺本堂・身延山大学講堂 10月7日~8日、公益財団法人全日本仏教会ならびに山梨県仏教会を主催とする「第46回全日本仏教徒会議山梨・身延山大会」が開催されました。大会テーマは「共に生きる尊さ~だれも取り残さない社会の実現に向けて~」。平岡聡京都文教学園学園長による記念講演や、「山梨県内寺院におけるSDGs調査報告を受けて」を問題提起としたパネルディスカッションなどが行われました。本大会には、全日本仏教会副会長の1人として、髙山久照日本仏教保育協会理事長が出席しました。音楽法要の様子開会式令和5年1月1日発行10月7日・8日の両日、日蓮第702号(2)

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