リエイティブな場であり、様々なものを生み出す力が強く働いている」との言葉が印象的でした。ここで使われたインターフェースという言葉はIT用語として良く耳にするものです。本来は英語で「界面」や「接触面」などという意味を持つ言葉ですが、先生の文脈からは仏教保育の「現場」を大事なものと意識して使われたのだと感じました。私たち保育者が日常ではあまり意識しない保育現場におけるどの状況も、冷静な視点でとらえれば、一人一人の子どもの個性や特性による行動そのものが多様であり、同じことの繰り返しと思える子どもたちの活動も一様ではないはずです。保育者は常に真新しい場面の保育に臨んでいる、ともいえるのではな本年は開園45周年となるこいでしょうか。そのような捉え方で行われる仏教保育はクリエイティブな場だということになるのだと思います。国連大学が提唱するESD(持続可能な開発のための教育)の提案の一つに「身の回りの事象を批判的に見つめなおして見る能力」つまり「改めてどのような意味があるのかを問う」ことの重要さがあります。子どもたちにとって大事な「現場」における豊かな時間とは何かを問い直し、充実した仏教保育を積み重ねたいものです。昨年10月9日、快晴の菩提樹学園で3年ぶりに運動会が開催されました。インドの幼稚園では運動会を行う園はほとんど日仏保においては、昨年4月以降徐々に事業実施を通常化して参りました。とりわけ、第36回全国仏教保育北海道大会が大会実行委員会の大変なご努力により開催され、有意義な大会となりました。日仏保といたしましても嬉しい限りです。北海道大会の基調講演で釈徹宗先生が述べられた「仏教保育は異質な者同士の接点のインターフェースであり、最もクありませんが、菩提樹学園では日本型の運動会が行われてきました。保護者や近隣住民も集まり、子どもたちは楽しい一日を過ごしました。菩提樹学園は、日仏保加盟園の園児・保護者による募金により昭和52(1977)年12月に開園しました。現在も地元の貧困家庭の子どもたちを対象に、給食付きの無料保育を行っております。日仏保は開園以来、毎年会員の皆様にご協力頂いている「いかせいのち募金」から学園の運営費を助成、さらには現地の状況をふまえ、保育・教育に関する協議を執り行い育成協力に努めております。とから、記念法要等の実施に向け、検討する予定です。およそ3年に及ぶ新型コロナウイルス感染症の流行は、現在ウィズコロナと言われる段階となりました。会員園や養成校においても様々な対策をとりながら、従来の活動を取り戻す工夫を続けておられることでしょう。1日も早く、対面で笑顔を向け合いながら過ごすことのできる日常に戻ってほしいと願うところです。本年もどうぞよろしくお願い致します。インド菩提樹学園45周年1新春のご挨拶新年明けましておめでとうございます。迎えました令和5年が、会員皆様にとりましてより良い年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。公益社団法人 日本仏教保育協会 理事長 髙山久照 公益社団法人日本仏教保育協会理事長髙山久照新年明けましておめでとうございます。迎えました令和5年が、会員皆様にとりましてより良い年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。新春のご挨拶(1)第702号令和5年1月1日発行2023.January-第702号-
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