参加園の皆様にも園の紹介等をしていただき、親睦を深めつつ楽しい時間を過ごすことができた。2日目は朝四時半に起床し、金堂地下で写経をした後、回向法要に参加。終了後記念撮影をし、明王殿にて護摩修行にも参列。その後は山内を案内していただき、長谷川等伯の障壁画や講堂の説明、名勝庭園など貴重なものを見学させていただいた。記念講演では露の団姫師による、「落語家住職のただいま子育て中!」という演目で、落語と講演を行っていただいた。落語の起源はお坊さんの法話であることを話され、たくさんの仏さまが登場する仏教落語を披露していただいた。初めて落語を聞く人が多かったようで、師の話術に一同引き込まれていた。講演では、ご自身の生い立ちや子育ての話、牧師の旦那さんとの日常、お寺を建てた話や悩み相談など、内容は多岐に渡ったが、軽快な語り口と分かりやすい言葉であっという間に時間が過ぎてしまった。師は講演の中で「人に話をするときはまず自分の生活を整える。固定観念に縛られず決めつけないことが大切」と話され、普段の保育にも通じる大切なことを教えていただいた。閉会式では、真言宗智山派教化部長、服部融亮僧正よりご挨拶をいただき、参加者を代表して飯能幼稚園の山本範夫先生による謝辞があり、全日程を終えた。合会総裁、真言宗智山派管長布施浄慧猊下と、智山保育連合会顧問、真言宗智山派宗務総長芙蓉良英僧正よりお言葉を頂戴し、また、高野山真言宗保育連盟理事長山本文雄先生より来賓のご挨拶を頂戴した。第二部の記念事業紹介では、記念事業実行委員長の佐藤順與先生より、記念誌や保育連合会の歌のCD作成、当会が智積院境内に建立した稚児大師像に花立の追加設置などについて説明が行われた。第二部第一講では「現代に活かす弘法大師の教え」と題し、智山伝法院嘱託研究員の川﨑一洸先生にお話しいただいた。お大師さまの生涯、曼荼羅の話や真言宗の教え、人間と自然、多様性の尊重など、現代に生きる私たちにも通じる教えを、分かりやすい言葉で教えていただいた。なかでも、「自分には関係ないと思っていることでも、すべてが繋がっている︵互相渉入︶」という考え方や、「人の良いところを見つけて引き出すことは灌頂施という。︵﹃理趣経﹄の四つの布施︶」などがとても印象に残っている。何気なく過ごしている毎日も多くの人やモノに支えられ、私自身もその中の一部として子どもたちと関わり合いながら保育が行える喜びとその有難さを感じ、より一層頑張ろうと気持ちを新たにした。その後、智積院会館に場所を移し、記念祝賀会を開催した。祝賀会では日本仏教保育協会副理事長髙田道雄先生よりご挨拶を頂戴し、智山教誨師連盟会長小寺秀仁様に乾杯のご発声をいただいた。合掌去る令和4年7月₂₄日︵日︶・総本山智積院に於いて、智山保育大会が開催され、感染対策を徹底しながら₁₂園55名と多くの方にご参加いただいた。本年は、智山保育連合会の結成会に先立ち第一部では記念式典が行われた。式典では、智山保育連第60回智山保育大会智山保育連合会理事服部融円智山保育連合会結成60周年記念式典智山保育連合会の中村信成会長布施浄慧猊下の挨拶回向法要令和4年11月1日発行第700号(6)6₀周年の記念年に当たるため、大₂5日︵月︶、真言宗智山派宗務庁、
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