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7月7日はクールアース・デー編集後記  (五島)インターネットの整備状況の充実で︑幼稚園︑保育園︑こども園にデジタルツールが浸透してきている︒保護者へのメール配信︑ドキュメンテーション︑通知文︑各種申し込み︑支払い決済等をアプリで行う園が増えている︒スマホ必至の保護者達は当たり前のようにアプリ使いこなし︑園では管理画面でのアプリ運用作業も日常業務として行われている︒子ども達への教育︑保育の環境づくりにデジタルを使い始めている園もある︒園のホームページに加えて︑SNSや動画ムービーをリンクさせて︑在園児以外への情報発信も普通になってきた︒ICTが国策のようになり︑デジタルを無視して園運営は成り立たなくなりつつあるのだろう︒﹁Z世代﹂と呼ばれる1995年以降に生まれた人達は︑生活行動をデジタルのツールやスマホ中心で行うと言われている︒保育者目指す大学生達も就職活動の多くをスマホで準備段取りしていて︑養成校の学生課や就職課に紙ベースのファイルを並べる風景は減少し︑リクルート管理を全てデジタルにしたり︑リクルート管理会社への外注も増えていると養成校の方々から耳にする︒そんな中にありながら︑子ども達の遊びは直接体験︑五感駆使が中心であることは言うまでもない︒教育︑保育がデジタルと生体験の共存であることを︑社会に対してバランスよく見せていく必要があるのではないか︒₆/₉ ﹁事仏務カ局リ会﹂﹁議仏(教W保E育B﹂会編議集)会議₆/₁₆ 第₁₁回社員総会・第1回仏教保育研修会2020年₁₀月︑日本政府は﹁2050年カーボンニュートラル宣言﹂を行いました︒﹁カーボンニュートラル﹂とは︑人の活動によって生じる温室効果ガスの排出量から︑植林や森林管理︑地下埋設などによる﹁吸収量﹂を差し引いて﹁実質ゼロ﹂を目指す取り組みです︒同様の宣言を世界120以上の国と地域が行っています︒その実現に向けた取組は︑国の政策だけでなく︑自治体の取り組み︑企業の活動︑人びとの日常生活といった︑さまざまな広がりを見せています︒その推進力となっているのが︑﹁SDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)﹂という言葉の普及です︒国連の場で採択された₁₇の世界的目標には︑日常生活に密接したことがらへの取り組みが示されています︒そのうちの1つ︑﹁7ンに﹂は︑世界には約7億5900万人もの人が電気を使えない現状にいる課題に︑公平な分配と再生可能エネルギーを増やすことで環境負荷を減らすことが掲げられています︒日本は︑1997年︑温室効果ガスの排出削減の数値目標を定めた﹁京都議定書﹂の採択を主導するなど︑環境への取り組みを行ってきました︒2008年7月の北海道洞爺湖サミット開催を記念し︑7月7日を﹁地球環境について考える日﹂として﹁クールアースデー﹂を制定︒以来︑毎年7月には︑国や自治体︑企業︑市民による官民協業の環境を考える活動が行われてきました︒ここ数年はSDGsの活動とも結びつき︑身近で具体的なイベントも年々増えています︒環境省は︑夜間のライトアップや家庭内の照明を控える﹁CO2削減/ライトダウンキャンペーン﹂を行っています︒﹁環境問題﹂と構えずに︑夏の星空を見上げながら︑みんなで地球や自然に思いをはせる機会をもうけてはいかがでしょう︒エネルギーをみんなに︒そしてクリーhttp://www.buppo.com/仏教保育綱領慈心不殺 生命尊重の保育を行なおう仏道成就 正しきを見て絶えず進む保育を行なおう正業精進 よき社会人をつくる保育を行なおう令和4年7月1日発行事務局日誌〒105-0011 東京都港区芝公園4-7-4TEL 03(3431)7475・FAX 03(3431)1519発行人 髙山久照 編集人 桑田則行毎月1回1日発行 (1部300円税込)第696号(8)公益社団法人 日本仏教保育協会

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