相愛大学 学長 釈 徹宗氏による焼香がしめやかに行われました。次に、八木季生大会会長代理として巌谷勝正大本山増上寺執事が式辞を述べました。「本来であれば八木季生大会会長よりご式辞を賜るところですが、八木季生台下は、7月31日をもちまして、大本山増上寺御法主の職を引かれることになり、私が代理で式辞を申し上げます。北海道の壮大な雰囲気を感じさせる映像を拝見し、この北海道で大会が開かれますことを誠に嬉しく、ありがたく思います。日頃から八木台下は、幼児期に仏教教育のもとに人格形成がなされていくということが非常に大切なことであると仰っています。仏教をもとにした幼児教育・保育は、まさに今日お集まりのみなさまをはじめ、全国の仏教保育に携わる方々のお力により行われるものであると思っております。ぜひ本大会で研鑽を積んでいただき、地元の現場でいかしていただきたい。私自身、これから皆様と共に研鑽に励み、この意義を再確認させていただければと思います」髙山大会委員長は次のように挨拶いたしました。「生命尊重の保育とは、人間の在り方、限りある命をどのように生きたらいいかを考え追及するもの。そのためには、自分の命と他の命との連なりに気づくことが大事とされています。今、社会が抱えている問題は多岐に渡っています。それらを解決に導き、持続可能な社会をつくる担い手となる子どもたちを育てるためには、生命尊重、智慧と慈悲を基調とする仏教保育の実践が重要です。この大会が仏教保育にたずさわるすべての方々にとって有意義な大会となりますよう願います」野村大会実行委員長は次のような歓迎の言葉を述べました。より想定外の悲しい状況が続いております。あらためて命の尊さ、命の意味を問い直すことに、この大会の今日的意義があると考えています。この2日間がみなさまにおいて、生命尊重の保育のさらなる実践・進化の場となることを期待いたします」鈴木直道北海道知事(副知事代読)、秋元克広札幌市長、和田義明衆議院議員など来賓の方々からは、幼児教育における仏教保育への期待、保育行政への協力への感謝が述べられました。仏教保育三綱領主唱後、髙山大会委員長から北海道支部に対し大会主催への感謝状と支部旗の贈呈が行われ、野村大会実行委員長が受け取りました。次に、次期開催地を代表して埼玉県佛教保育協会の丹羽義昭会長が次のように挨拶いたしました。「北海道大会がとても素晴らし「2月からのコロナ禍第7波にい大会となり、私も感銘を受けています。埼玉は昭和61年以来、2回目の開催です。埼玉の個性を生かしながら大会の成功に向け準備を進めてまいります。ぜひ、みなさまも2年後は埼玉へお越し下さい。心よりお待ちしております」「仏教保育の歌」は、コロナ禍でもあり会場参加者には「心の中で」の斉唱が呼びかけられました。(化学反応)」は、異質なもの同士そして大会宣言が読み上げられ、開会式はつつがなく終了しました。釈氏は、仏典に基づいた絵本の監修やNHKの番組出演など、メディアを通じた幅広い活動もされています。講題の「ケミストリーが接触して新しいものが生まれることだと解説。日本における仏教保育は、そうした接点を生み出す場であり、子育てが家庭内だけでなく社会課題となった今日、その理念やスキルは重要性を増していくと言います。「子どもにとって園は1つの社会。単なる社会規範でとどまらず、どう考えるか、どうコミュニケーションをとるか、さらに文化や習慣も園で身につけます。仏教の真理はとてもシンプルなものです。保育の現場と仏教の組み合わせは、課題に対し、ごくシンプルなところに立ち返る態度を生み出します」釈氏は、その理解の助けとして米国人作家のロバート・フルガムの著作『人生に必要な知恵はすべ基調講演仏教と保育のケミストリー (鈴木直道北海道知事代理)(次期大会開催地)野村定弘大会実行委員長土屋俊亮北海道副知事丹羽義昭先生畑 光寿先生(大会宣言)支部旗贈呈髙山久照大会委員長巌谷勝正大本山増上寺執事(八木季生大会会長代理)秋元克広札幌市長(ビデオメッセージ)和田義明衆議院議員感謝状授与釈 徹宗氏令和4年10月1日発行第699号(2)
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