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髙輪真澄日仏保副理事長の「講座﹃仏教保育論﹄をもっと」︵まことの保育2021年10月号/浄土真宗本願寺派保育連盟︶をお読みいただき、以下の設問に回答願います。質問①「信仰とは」について、学生にどのようなかたちで指導されていますか質問②「生命尊重」の保育について、学生にどのような方法で指導されていますか質問③「(仮称)仏教保育論」を、養成校の授業の中に取り入れていくことに関して、ご意見をお寄せください 札幌大谷大学短期大学部聖和学園短期大学駒沢女子短期大学鶴見大学短期大学部養成機関連絡協議会公益社団法人日本仏教保育協会研究担当常任理事髙木正尊   ﹁アンケート調査と報告﹂②公益社団法人日本仏教保育協会は︑﹁養成機関連絡協議会﹂を開催するにあたり︑事前アンケートを実施しております︒このアンケートは限られた時間の中で︑会議の運営を円滑にするために活用しているものです︒その集計内容を前回694号に引き続き︑ご報告させていただきます︒①入学時に念珠を配布し、4月の花まつり、1₀月の報恩講への参加を通して、信仰について考える機会を設けている②必修科目である「仏教と保育」にて、﹃ブッダがせんせい﹄をテキストとして子どもたちへの生命の大切さの伝え方等を学んでいる③仏教系の園に就職する学生はもちろん、そうではない学生にとっても「まことの保育」について学ぶ機会は貴重だと考える①短大の「人間と仏教」の共通教育科目の中で学ぶ機会を設けている②年に1回、全員に「命の大切さ」の授業を設けている①本学では、当然ながら信仰を前提とした教育は行っていないのが現状である。仏教保育については保育科の1年生の仏教学Ⅰ(釈尊の生涯と教え)・Ⅱ(道元禅師の生涯と教え)の授業の中で、前後期それぞれ3時間ずつ仏教保育の歴史、仏教保育の教え、仏教保育の実践について講義している。世界の宗教、釈尊の生涯と教え、道元禅師の生涯と教えの講義を通して、日本人の信仰の在り方、信仰の大切さが徐々に理解されている②「生命尊重」の教育を仏教学Ⅰ・Ⅱの授業の中心に据えており、釈尊の説く命の尊重、平等思想について、具体的な例を挙げ、そして保育現場の実例を交え説明している。また、教育要領、保育指針等を引用し、仏教保育における実践の在り方についても解説している。また、課題解決型学習を行い、自ら調べ課題を解決していく方法によって「生命尊重」をより深く考察するように設定している③本学では未だ「仏教保育」の授業が確立してはいないが、各宗派を超えた「仏教保育論」を授業の中に取り入れていきたいと考えている。養成校向けの「仏教保育論」があればと考えている①信教、信条、信仰のあり方や考えは学生個人や家庭によって多様であることを尊重しているため、大学教育の中で信仰について一定の方向性を示すことにならないようにしている②日本仏教保育協会の成り立ち、三綱領、および年間のねらいを解説しながら生命尊重の理念を学ぶとともに、ジャータカを保育教材として生命の大切さを子どもに伝える演習などを行っている③仏教保育の基礎を持った学生を養成することの意義を受け止めて、本学でも仏教に関連する科目の中で仏教保育の学びを取り入れているこども教育宝仙大学①1年生の前期の「宗教学」において、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のような一神教における考え方、ケルト文化における信仰のあり方、日本の神道における信仰のあり方について学修している・1年生の後期の「仏教保育」では、釈尊の生涯、仏教の基本的な考え方、日本の仏教の展開、仏教と保育の関係性、仏教保育をどのように捉えるかなどの講義を行っている②先祖から受け継いだ縦のいのちのつながり、食べ物から頂く横のいのちのつながりについて、さまざまな教材を用いて授業を展開している③価値のあることだと思う。本学では長年、「仏教保育」の授業で取り組んできているので、本学独自の視点で今後も「仏教保育」の授業を展開していきたいと思っている令和4年6月1日発行第695号(2)

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