2021-2022
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■第691号■ルスケアルームを開設。給食を媒体とした栄養ロックダウンおよび外出禁止令により解雇者が続出し、収入の進学が滞る現象が起きているこ光明施療院」■出席者名簿(敬称略)(公財)国際仏教興隆協会  (公社)日本仏教保育協会令和3年12月6日/日仏保本部事務局大工原彌太郎閉鎖が解かれ9月に再開厳しい「1年半の停滞」令和3年度菩提樹学園運営委員会公益社団法人日本仏教保育協会(髙山久照理事長)は、12月6日、同協会本部事務局において、公益財団法人国際仏教興隆協会・佐藤雅彦事務総長、総務局・大工原彌太郎氏ほか、オンライン出席の事務局員2名を迎え、菩提樹学園運営委員会を開催しました。(困難をきたしたため、翌週に習意欲の衰えが顕著であるこ本委員会では、インド・ブッダガヤの日本寺境内に設立された無料の保育施設「菩提樹学園」の運営について、この1年間の報告があり、今後の支援・対応等について協議されました。菩提樹学園は、約1年半の閉鎖を経て、2021年9月6日に再開しました。政府によるソーシャルディスタンス確保の指針に従い、クラスを半分に分割して部屋分けしての再開です元に戻して指針遵守できるように工夫)。学園の閉鎖中、子どもたちは家庭で学習できるような環境になく、家庭訪問等を通して学とが確認されていました。再開後すぐに学力低下の状況を確認し、またカリキュラム消化のため、保育時間の延長や、入園準備トレーニングクラス(トタ組)の教育強化などに取り組んでいます。また、ロックダウンの影響は保護者の解雇などによる収入減や食料品を含めた物価高騰を招いており、子どもたちの栄養状態が懸念されました。そこで、園児の健康維持や健やかな成長に向けて、園舎内に保健室「ヘ管理、ビタミン剤の投与、専門医による健康診断などを担っています。10月末には健康診断が実施され、主な診断結果として、8名に食欲不振、6名にかぜ・咳、4名に創傷・痒みがみられました。毎年恒例の運動会は前年に引き続いて取り止めとなりましたが、10月30日には誕生会を開き、年長組園児による合唱で、年少組5名、年長組4名の誕生日をお祝いすることができました。課題として、1つには、学園のあるガヤ県はこれまで新型コロナウイルス感染者は人口の2%程度で済んでいますが、なくなった家庭などで園児の学習環境や栄養状態に影響が出てしまっていること。また、インド政府が2020年からの実施に向けて進めてきた新教育体制の中断により教育現場が混乱しており、進級・進学試験が頻回に行われるインドでは、現在、試験がスムーズに行えず、進級・と、などが挙げられます。1年越しで小学校への進学が    樋髙丹髙口木羽輪威正義真道尊昭澄髙山久照廣石香里服部光治佐藤雅彦(1)第691号令和4年2月1日発行仏教保育2022.February2

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