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「第35回全国仏教保育愛知大会」で「語り・歌・踊りで綴るお釈迦様の世界」を演じた一般社団法人タンダバハダンスカンパニィ(中野真紀子代表)が、「第45回正力松太郎賞」を受賞。東京グランドホテルにおいて表彰式等が開催され、日仏保から髙山久照理事長が出席しました。青少幼年の教化活動を顕彰伝道・地域のために半世紀令和3年6月1日/東京グランドホテル公益財団法人全国青少年教化協議会主催   第45回正力松太郎賞選考報告会・表彰式・祝賀会(一社)タンダバハダンスカンパニィ正力松太郎賞を受賞 正力松太郎賞は、公益財団法人全国青少年教化協議会(全青協)が1976年より実施している表彰事業です。全青協は、仏教精神によって青少幼年の情操を高めたいと、当時の読売新聞社主・正力松太郎氏の提唱で、仏教教団68団体と読売グループが協力して設立されました。仏教精神に基づいて、その事業目的である青少幼年の育成活動に常日ごろ尽力し、社会の情操教育振興に努力している個人・団体を顕彰するため、同賞が贈られています。また、今後の活躍が期待される若手の活動者を対象に、奨励賞が授与されます。第45回正力松太郎賞では、本賞として、上村正剛氏(真言宗智山派光岩山釋迦院岩槻大師彌勒密寺住職)ならびに一般社団法人タンダバハダンスカンパニィ(中野真紀子代表・聖徳大学短期大学部教授)の一氏一団体が選出されました。また、奨励賞は、NPO法人日本語の美しさを伝える会(伊藤玄二郎理事長・聖槎大学教授)が受賞しました。6月1日、東京グランドホテルにおいて表彰式等が開催され、日仏保から髙山久照理事長が出席しました。最初に選考報告会がもたれ、主催者挨拶、選考委員による選考報告に続いて、各受賞者による活動報告が行われました。本賞を受賞した上村正剛住職は、1971年より50年にわたって、「み霊ひな祭り・子ども祭り」「夏の日の子ども会一泊合宿」など、地道な青少幼年教化活動と地域社会への貢献を続けてきたことが評価され、受賞に至りました。お寺は埼玉県のさいたま市岩槻区にあり、人形の街として知られています。み霊ひな祭り・子ども祭りでは、本堂内に雛壇を飾り、鎧兜について説明するなど、子どもたちと地域文化をつなぐ役割も果たしてきました。また、全員でお経を唱え、お釈迦様の生誕をお祝いするほか、子どもたちが自分の名前や願い事などを書いた日本一長い鯉のぼりを参道にしつらえ、その胎内をくぐって心身ともに健やかな成長を祈願します。夏の日の子ども会一泊合宿では、お勤めや境内の掃除、写経、阿字観などの体験を通して、子どもたちの集団生活の中での規律や自律心を養ってきました。上村住職が岩槻に赴任してきたのは昭和44年。初めは僧侶としての使命感をもて余す日々でしたが、「まず実行すれば、何かが見えてくる」と考え、仏教用語やお釈迦様の教えを分かりやすく伝える一口法話を、月に一度、檀信徒に送り始めたそうです。この「ハガキ伝道」は、その後50年間も続き、今年に入り600号を迎えました。これを端緒にして、朝のお勤めの会、一泊合宿、み霊ひな祭り、月刊『岩槻大師』発行、テレフォン法話‥‥と次々に取り組まれ、どれも半世紀近く、現在まで続けられています。令和3年9月1日発行第686号(6)

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