202109
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「令和2年度第3回仏教保育研修会」として配信された、藤本ともひこ先生の講義内容を紹介します。全3回のオンライン研修の最終回です。配信の冒頭には、髙山久照日本仏教保育協会理事長よりご挨拶がありました。「日本仏教保育協会の令和2年度仏教保育研修会にご参加ありがとうございます。第3回、オンライン研修会の最終回となる今回は、絵本作家・藤本ともひこ先生に『絵本 ときどき ちょこっとあそび』をテーマに、ご講演をいただきます。日常の保育の参考としていただきたいと思います」   (藤本ともひこ先生、登場)こんにちは。もうやるよー、ねこになって!♪(手遊び歌「ねこときどきらいおん」)ねこ。ねーこ、ねこ、ねーこ。にゃー。ねこ、とーきどき、「いないいないばあ、みたいに隠れたら〜、変身!」、らいおん。がおーっ。がおー、がおー。さる。さーる、さる、さーる。うきー。さる、ときどき、「さるはときどき〜」、ゴリラ。「下唇出して」、うほほっ。うほほ、うほほ。 〜(省略)〜 おしまいっ♪はい、こんにちは。日本仏教保育協会の皆様、絵本作家の藤本ともひこです。今日はよろしくお願いします。さあ、それでは、僕が描いた絵本、読みまーす。最初は『まめまきバス』。はじまりはじまり〜(パチパチ)。『まめまきバス』でした。次の絵本は、『バナーナ!』。おしまーい。『バナーナ!』でした。さあ、どんどんいくよー。次の絵本は『おばきゃー!』。はじまりはじまり〜。おしまーい。『おばきゃー!』っていう絵本でした。あの、僕の絵本は、子どもとふざけて、楽しむ、笑う。それでいい、っていう感じで、描いてますのでね。だから、さっきの絵本『まめまきバス』も、「こちょこちょこちょ〜」なんていうところは、そのまま〝こちょこちょ〟してほしい。遊んでほしいんですよね。遊んでもらいたいがために描いてる、というところもあるので。絵本の1つの使い方として。全部の絵本がそうではないけれども、楽しんでほしいなと思って描いてるので、たまには、ちょっとやり過ぎなぐらい楽しんでもらっていいんじゃないかなと思って、つくってます。そういう風にして読む絵本も、あっていいと思います。じゃあ、またちょっと変わった他の絵本をもう1冊。『こんなかいじゅうみたことない』。(表紙絵を指して)かいじゅうくん、この子見てください。絵本持ってますね。絵本好きなんですかね、このかいじゅう。それでは『こんなかいじゅうみたことない』。はじまりはじまり〜。「こんなかいじゅうみたことない!」。おしまい。‥‥ですが、ちょっと時間を戻そう(ページを戻す)。卒園式。さて、卒園式の絵で何か気がつくこと、ありませんか。特にかいじゅうくん。では、お教えしましょう。歯が抜けているのです。このかいじゅうくん、4本歯なのですが、卒園すると、あら、1本抜けてる。じゃあ、1年生になった彼を見てみましょう。あら、ちょっと生えてる。これを永久歯といいます。ここで、かいじゅうくんの成長というのを、ちょっと絵で表現しているわけで、こういうことを僕は「絵を読む」と言っています。これは文の中には出てこない。お話の中に歯の話なんて出てき令和2年度仏教保育研修会オンライン第3回「絵本ときどきちょこっとあそび」主催:公益社団法人日本仏教保育協会講師藤本ともひこ先生(絵本作家)子どもと遊んで楽しむ絵本絵本は「絵も読んでほしい」〜読み聞かせ 『こんなかいじゅう〜読み聞かせ 『まめまきバス』〜〜うたと演奏 『バナーナ!』〜〜読み聞かせ 『おばきゃー!』〜みたことない』〜(3)第686号令和3年9月1日発行

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