202108
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《材料・作り方》・水 ‥‥‥1リットル(沸騰させて殺菌した湯冷まし)・砂糖 ‥‥小さじ6杯・塩 ‥‥‥小さじ半分家庭でつくる経口補水液(Oral Rehydration Salts=「経口補水液」は、軽度から中程度の脱水症状の改善のために、点滴に代わる療法として発展してきたものです。1940年代末には、小腸に吸収される際、砂糖が塩と水を一緒に運んでいくことが発見されました。やがてORSかけて、死に至る病として猛威をふるっていたコレラから多くの患者を救いました。そして、ユニセフがその普及に取り組んだ80年代より急速に広まり、最貧国の子どもの脱水症状の約半数がORSを使った経口補水療法によって治療されるまでになったといいます。お母さんたちがこの療法を学び、家庭で子どもたちに施せるということが、このような劇的な発展をもたらしたといえるでしょう。経口補水液は、普通の水に比べて25倍の速さで身体に吸収されます。開発途上国などでの緊急支援時には、小袋に入ったORSを水に溶かして使うそうですが、国内ではペットボトルの商品が薬局などでも購入できるようになりました。また、手に入りやすい材料を用いて、家庭で即席のものをつくることもできます。○3つの材料をかき混ぜて、できあがり○味が苦手ならレモンなどの果汁を搾り入れてもよい○作り置きは避け、すぐに飲み切ること(参照:公益財団法人日本ユニセフ協会HP)災害時に感染症が流行した場合や、旅先や登山中の急病・事故、熱中症・熱射病などの応急処置に備えて作り方を覚えておくとよいでしょう。ただし、あくまで医師・薬剤師などに相談の上で摂取することが基本です。経口補水塩)が開発され、70年代に先日、総務省が2020年の国勢調査の速報を発表しました。全体としては少子高齢化が予想以上に進み、人口の増減は地域によって大きく異なるようです。はるか昔、縄文時代には日本の人口の半分以上が、東北地方に暮らしていたそうです。現代では、そんな東北地方の人口は全体の7%。東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏の人口が約3割を占めます。日本全体では人口減少が続いていますが、首都圏は増加傾向にあります。反対に、減少の幅が大きかった市は北九州市、新潟市、長崎市などで、中規模都市の人口流出が鮮明になっています。このような状況は、私たちの関わる各園においても、少なからず影響があると予想されます。止まらない少子化と人口減の中で乳幼児の教育・保育の質を担保するには、人材や環境の確保がさらに重要になります。人口が増加している首都圏にも、少子化の波はすでに訪れています。2100年には、日本の人口は5977万人になると予想されています。子どもとその家庭に寄り添い、価値観の多様化に応えていく社会全体としての子育てを、根本から考えていかなければと、国勢調査の結果から考えさせられました。 7/2 「仏カリ」「仏教保育」編集会議事務局会議(WEB会議)(桑田)事務局日誌    編集後記令和3年8月1日発行第685号(8)仏教保育綱領〒105-0011 東京都港区芝公園4-7-4TEL 03(3431)7475・FAX 03(3431)1519発行人 髙山久照 編集人 桑田則行毎月1回1日発行 (1部300円税込)慈心不殺 生命尊重の保育を行なおう仏道成就 正しきを見て絶えず進む保育を行なおう正業精進 よき社会人をつくる保育を行なおうhttp://www.buppo.com/公益社団法人 日本仏教保育協会

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