■第679号■令和2年12月10日/日仏保本部事務局■出席者名簿(敬称略)(公財)国際仏教興隆協会大工原彌太郎(公社)日本仏教保育協会教育制度改革に取り組むインドロックダウンによる通学停止早急な通園再開が望まれる令和2年度菩提樹学園運営委員会公益社団法人日本仏教保育協会(髙山久照理事長)は、12月て、公益財団法人国際仏教興隆協会総務局・大工原彌太郎氏を迎え、菩提樹学園運営委員会を開催しました。本委員会では、インド・ブッダガヤの日本寺境内に設立された無料の保育施設「菩提樹学園」の運営について、この1年間の報告があり、今後の支援・対応等について協議されました。菩提樹学園のあるブッダガヤはもちろんインド全域において、インド政府は現在、大規模な教育制度改革に取り組んでいるところです。2019年には約5百ページに及ぶ教育指導要領(NEP=のドラフト版を公表し、その中ational Education olicy)NP 桑樋髙丹髙髙田口木羽輪山則威正義真久行道尊昭澄照で6歳までの教育の重要性に着目しています。従来インドの教育制度は6歳から18歳の12年間を対象としていましたが、これを受けて現在、3〜6歳を含む+4制へと移行する将来像が示唆されています。そのため、インドの教育現場では、NEPの公布直後からそれに則った読解と学習に努めてきたという経緯があります。インドでは中央政府の布告で、3月下旬に全域での完全ロックダウンが発令され(1月下旬にはガヤ県行政長官により小学生以下の地域内全教育施設児の登園登校中止が勧告されていた)、その体制が長期にわたって維持されてきました。10月に入り、全国一斉のロックダウンは解除されましたが、以後の対応は州政府一任とされ、菩提樹学園のあるビハール州では、12月10日稼働停止中となっており、今年までの通園は皆無の状態です。現在も全保育・教育施設に対する閉鎖命令の措置が続いています。(※『仏教保育』2021年1月号に、国際仏教興隆協会による詳細な内容の寄稿が掲載されています)このため菩提樹学園は現在、度の菩提樹学園運営委員会における報告についても、例年に比べ変則的なものとなりました。本年度にパンカジ組(年長クラス)、グラブ組(年少クラス)に進級・入園した児童およびトタ組の入園候補児は、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的として発令中の教育施設閉鎖令のため、本年度開始以来、現在また、5歳時に卒園した前年度のパンカジ組卒園児35名は、閉鎖令のため初級小学校への入通学もかなわず、家庭待機中となっています(初級小学校入学申請は5歳8か月超6歳未了が法令条件)。大きな課題は「学齢認定」です。今のところ小学校入学時にはPYP(幼児バカロレア)スコア30を達成していなければならず、それをクリアして小学校2021.February(1)第679号15年間を対象とする5+3+310日、同協会本部事務局におい令和3年2月1日発行仏教保育2
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