2020-2021
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園児のコロナ陽性に対する      園の対応について4月11日(土) Aが入院、PCR検査を受診4月13日(月) 入院した旨を母親が園に連絡4月17日(金) 検査結果で陽性が判明この家庭は日頃から母親が体調を崩しがちだったため、6日にお休みの連絡があった際担任はいつものこととして普通に受けてしまいました。その後、園から母親に連絡を取った際(9日)、父親が入院し母親も体調不良という話があり、その時点で私たちもコロナ発生に対する緊張感を持つことになりました。実は後から分かったことなのですが、2日の登園時、Aの父親はすでに発熱の症状があったにも関わらず、そのことを園に報告せず子供を登園させ、かつお迎えも自身で担当していたのです。その後13日にAを含む家族全員が入院しPCR検査を受けた旨の連絡がありました。ただし検査結果が出ていないため、園は対外的には何もできません。そこで、まず内部でできる対策を開始しました。園が行ったことは次の通りです。・登園自粛中の全家庭に電話を入れ、園児や家族の体調について確認・園児Aの保育記録を確認し、2日時点でのAの体調状況を把握・園児Aの保育担当職員の体調観察を徹底・園児Aと同室で保育されていた園児の体調観察を徹底・全職員(その家族を含む)の体調観察を強化・陽性判明後の対応方法について区保育課と協議調整親から連絡が入り、家族全員陽性という報告がありました。すぐに区保育課に報告し対応を協議しました。区の判断は、最終登園の時点で父親が発症していたようだがお迎え時の対応は特に濃厚接触とは言えない、Aには体調不良が認められなかったのでその時点でAは発症していないと考えられ、よって他の園児や職員は濃厚接触者にあたらない、故に園児や職員のPCR検査は不要、保育室の消毒や休園も不要、というものでした。覚悟はしていましたが、やはりショックでした。ニュースでは連日重症者や死亡者の情報が流れ、社会全体が不安に怯えているような状況です。園内に陽性者が出たことで私は今すぐにでも休園したいという気持ちで一杯でした。ただ、そう言っていても仕方ないので、直ちに全保護者宛てのプリントの作成に取り掛かりました。詳細な情報開示が園への信頼と皆の安心に繋がると考え、事実をできるだけ細かく書くことを重視しました。氏名と性別は省き、それ妙福寺保育園園長  戸田了達新型コロナウイルス感染症の拡大が現在も収まる気配を見せません。気の抜けない状態が長引き、保育現場は心身ともに疲労困憊しているのではないでしょうか。4月、政府による緊急事態宣言の最中に当園の園児にコロナウイルス陽性が発生しました。その時の対応について記事にして欲しいとの依頼がありましたので、ここに少しまとめてみたいと思います。緊急事態宣言政府の緊急事態宣言ですべての学校が休みになりましたが、保育所は継続開所となりました。ただ実際は自治体によって判断が分かれ、東京23区でも一斉休園する区としない区に分かれました。練馬区においては「保育所はこういう時こそ開所すべき重要な社会インフラの一つである」という区長の声明が出され、区内すべての保育施設に対して継続開所が要請されました。私は区長の考えも理解する一方で、不安や恐怖で泣きだす現場職員を前にどうすれば良いか途方に暮れていました。60名の職員と134名の園児の命を守るには休園が一番早く確実です。でも園を閉めれば保護者もその職場も途端に困ってしまいます。社会が回らなくなるということが実際にあるでしょう。乳幼児の長時間保育を前提とした社会づくりを推進する政府の方針に、私はずっと疑問と不安を感じてきましたが、いよいよそれが現実の社会危機として目の前に迫ってきたことを感じました。区は保育所に開所を要請する一方、利用者である家庭に対し強力な登園自粛要請を打ち出しました。園は開けなさい、でも園児は休みなさいというのです。これをどう受け止めれば良いか職員だけでなく保護者もかなり混乱していたと思います。そのような状況下で園児Aにコロナ陽性が判明します。経緯は次の通りです。▼園児Aの経緯4月2日(木) 登園4月3日(金) お休み4月6日(月) 母親の体調不良によりAを実家に預けるので園を休むと連絡4月9日(木) 園から母親に連絡、両親とも体調不良との報告以外のことはほぼ全て書きました。クラス名、発生までの経緯、現在のAの状況、そして今後の園の対応など。今回Aの母親がプリントの内容にスムーズに同意してくれたので助かりましたが、ここは日頃の信頼関係が非常に重要であることを改めて感じました。不安と緊張の中で慌ただしく作業を進め、なんとかその日のうちにプリントを作成し配布することができました。一つ気になったのは、すでに登園自粛中の家庭が多く情報の周知が遅くなるということです。自粛家庭には郵送となるため、その日のうちの投函を目指し職員総出で作業しました。またその日は金曜だったため、翌日の土曜保育で登園すると思われる家庭にはあらかじめ園から電話を入れ状況を報告しました。以上が園の行った対応です。結果としてその後特に大きな混乱はありませんでした。数人の保護者から状況に関する質問があったことと、当該クラスの登園自粛数が一時急増したことはありましたが、園の対応は概ね信頼を得られたことを感じました。その後現在に至るまで園内で陽性者は出ていません。園と家庭との協力体制のもと、細心の注意を払って日々の保育を継続している状況です。454月月月16257日 日 日 解対7象除都を府全県国をに対拡象大に発令令和2年10月1日発行17日(金)午後3時過ぎに母第675号(6)

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