2020-2021
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■第672号■はじめに協会の名称機関紙《日仏保の歩み》 ―戦前編「日仏保、仏教保育にとっての『戦前』とは」―創立90周年特別企画淑徳大学アジア国際社会福祉研究所リサーチ・フェロー/曹洞宗常仙寺副住職 2019(令和元)年、日仏保は90周年を迎えました。昭和・平成という2つの時代を経て令和の時代を迎えた日仏保では、戦前から今日までの長きにわたる歴史の中で、たくさんのことが変化してきた一方で、変わっていないこともあります。本格的な「戦前編」のお話に入る前に、今回は「協会の名称」「機関紙」「『仏教保育』という言葉」を取り上げ、日仏保の歴史における知られざる移り変わりについてご紹介します。当協会の正式な名称は「公益社団法人 日本仏教保育協会」で、略称は「日仏保(にちぶっぽ)」です。公益社団法人化されたのは、2012(平成24)年4月1日のことで、内閣府より公益社団法人の認定を受けたことによります。これ以前は、「社団法人 本仏教保育協会」が正式な名称で、1969(昭和44)年11月人の認可を受けたことによります。さらに、法人化される以前、戦後に協会の活動が本格化した頃から、「日本仏教保育協会」という名称や「日仏保」という略称が呼称されるようになりました。しかし、戦前においては協会の名称が戦後とは異なっていました。戦前における正式な名称は「仏教保育協会」で、現在のように「日本」を冠してはいませんでした。さらには、「日仏保」などのような略称で呼称されることもありませんでした。そのため、90年もの歴史ある日仏保などと評されますが、戦前と戦後とでは協会の名称が異なることに注意が必要です。機関紙は、この文章が掲載されている刊行物のことです。現在の1ページのサイズは、A4判(横210㎜×縦297㎜)です。ページ数や刊行頻度も一定していて、この5月号で第672号を数える歴史ある出版物となっています。機関紙のサイズが現在のようになったのは、2012(平成最初に刊行された4月1日発行の第576号からです。それ以前の社団法人の時代には、1ページのサイズはB5判(横182㎜×縦257㎜)でした。さらに、公益社団法人化によって機関紙にはサイズやデザイン以外にも、歴史的に大きな変化がありました。表紙には大きな文字で「仏教保育」という表題を確認できますが、公益社団法人化される以前は、「佛■教保育」という表記でした。創刊号から、社団法人時代の最後の機関紙となった2012(平成24)年3月1日発行の第575号までは、「仏」という漢字の旧字体を用いた「佛教保育」で、現在の「仏教保育」という表記とは異なっていました。ところで、今月で第672号を数える機関紙ですが、この号数は、戦後の1955(昭和号が発行されてからの継続番号です。戦前にも同様の刊行物として機関誌『佛■■敎保育』が刊行されていました。当時の表題は、「仏」だけでなく「教」も旧字体で、右から左に読む形の横文字で書かれていました。刊行期間は、1932(昭和7)年12月1日日 佐藤成道戦前の機関誌『仏教保育』の創刊号(写真資料提供:宝仙学園アーカイブ室)(1)第672号24)年に公益社団法人化されて15日に当時の文部省から社団法30)年12月8日に機関紙の創刊令和2年5月1日発行仏教保育2020.May5

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