202004
5/10

■阿部真美子先生聖徳大学短期大学部■佐藤純子先生淑徳大学短期大学部■橋本弘道先生鶴見大学短期大学部■小嶋正俊様鶴見大学短期大学部引き出していけるような教育ができるように取り組んでおります。また、4年次には、就職した時に生かせるよう、本人の得意・不得意に合わせた教科を選べるようにしています。就職に関して、今年度は47の実習園をお招きして就職フェアを行いました。この機会を通じて就職を決めた学生もおり、来年度さらに積極的に取り組んでいきたいと学部内で話しているところです。本学は、大学と短大の教育の共通点が大きいところが特色です。その中で、短期大学は短い期間ですので、2年間の集中した学びを追究する様々な工夫をしており、就職率は100%です。逆に、弱いところはやはり2年間で現場に立つ意識をもつ事、そのための自信ですね。実習を含め、学生がなかなか苦しさを乗り越えられないということがございます。そうなった場合に、どのように手を差し伸べるかというのは難しいところですが、そこで立ち直ることができれば、きっと子どもにとっても、より優しい保育者になれるのではないかと思います。なかなかうまくいかない学生がいるのはどこも同じではないかと推測しますが、常々考えておりますのは、そうした学生をどうヘルプするかという事でございます。本学では、大学・短大合わせて3学部で保育士養成を行っておりますが、なかなか短期大学を選んでいただけないというのが目下の悩みです。大学と短大でいいますと、大学志向が進んでいるという事がありまして、それが第一関門。次に、保育を志望する高校生が減っているというところで2番目の壁があるのではないか。学生募集の戦略会議でも、そのような話が出ております。また、指定校を増やしていきたいところなのですが、本学の特徴としてAO入試で入る学生が多く、今後はもっと高校とのパイプを強くしていこうと話しています。出張講義など積極的に取り入れているのですが、やはり今の高校生はSNSやブログから入りやすいという事があり、今年から教員が毎月交代でブログを発信し始めました。就職に関しては、少子化世代となり、公務員の志望者が増えています。今年は2年制の学生240人中、11の自治体で公務員の就職が決まりました。この辺も強みにしていきたいところです。学生募集の取り組みについては、模擬授業等で学ぶ内容を知ってもらい、オープンキャンパスも高校生のニーズに合わせながら進めています。ブログにも取り組んでいますが、もうブログではなくて、写真中心のSNSで発信しないと高校生には見てもらえないという話になっています。横浜ではこの10年で専門学校が4倍に増えました。横浜の養成校は、大学8校、短大2校、専門学校8校となり、短大のポジションを保つのが難しい状況となっています。本学でも4年制大学の倍率は高く、短大は定員の7割ほどと両極化しています。短大でしかも保育士養成校が学生を集めるのは相当厳しい状況になっているのではないでしょうか。さらに来年は入試制度が変わって4大・短大は募集時期が後退することになります。縛りのない専門学校は早めに合格を出していく事が予想され、学生募集は来年以降も不確定要素が大きいといえます。仏教保育に関してですが、本学では仏教保育の講義をもっていますが、いかに仏教園に行く事を考えていない子たちにとってもためになる講義をしていくかというところに難しさがあるかなと思います。また、将来のことを考えると、仏教保育を教える教員を今後どうやって養成するのか、つまり自分たちの後輩の育成についてどのように考えればよいかが課題となるでしょう。今年度の就職状況等につきまして、卒業予定者は180名おりまして、幼稚園33%、保育園設関係等4%ということで、間もなく就職率100%という状況です。割合は、ほぼ例年通りですが、こども園への就職も年々増えてきています。就職活動においては、施設へ見学に伺った際に早めの活動を促されることが多いとのことで、学生もそれぞれではありますが、就職活動を早く終えたいという思いから安易に決めてしまう学生もいます。また近年は株式会社の保育園も増えておりまして、宣伝の上手さにのって安易に就職先を決めるということがないよう、メリット・デメリットのそれぞれをしっかり伝え、視野を広げられるようなアプローチができればと考えております。(5)第671号18歳人口が減っている中で、令和2年4月1日発行49%、こども園11%、その他施

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る